After Effects

AfterEffectsのproxy(プロキシ)用のスクリプトを作成中なのですが、事前にAEのプロキシについて説明することにしました。なぜこのようなエントリを書き始めたかというと、結構周囲に「After Effectsでプロキシを使ったことがない」という人が多かったんです。中には「それなに?」って人もいましたし。 

実際に私もあまり積極的には使用していませんでしたので、偉そうにこういうエントリ書くのも気が退けますが。なにせAfterEffectsのプロキシはお世辞にも使い易いとは言えないのです。積極的に使用している人がそれほど多くないために現場でも目にする機会が少ないのではないかと思います。恐らく使い始める動機としては、大きなサイズのフッテージを扱う上で著しいパフォーマンス低下やメモリ不足に起因するエラーが起こって初めて使用するという感じなのではないでしょうか?

実際にAfterEffectsではプロキシをどうのように使い、どこが使いにくいのかを説明してみます。



HS_ProxyManager開発ノート

December 16, 2010
After EffectsもCS5で64bit化して速くなったのはいいけど、相変わらずProxyが使いづらくて仕方がないのでちょっとスクリプトで強化してみようと思いました。今後3Kや4Kのフッテージも増えてきそうですし...

とりあえず現在作成してるのが、HS_ProxyManagerというスクリプト。機能としては複数の解像度のプロキシを切り替え、プロキシ作成の補助スクリプト、プロキシ解像度の自動判定などを実装中。現状では、まだかなり深刻な問題が含まれているので公開には至りませんが、年内にはテスター向けの公開をする予定ですので、テストに参加いただける方は(右のメニューのアイコンから)メール、Facebook、Twitterでメッセージください。今のところ、コード自体はCS4互換なのですが、ひょっとするとCS5依存になるかもしれません。

以下に初期の状態でのスクリーンキャプチャを掲載しておきます。まだUIなどは仮のもので見映えもしないし、何が起こってるのかわかりにくいのですが... 



After Effects スクリプティングメモに1項目(だけ)追加しました。「Footageが画像ファイルかどうか調べる 」です。
要は、After EffectsのFootage Itemって言っても、それがTGAやMovなどの画像ファイルとして読み込んだものなのか、AEが生成したCompやSolidかわからないので、それをどうやって判定しようかというものです。ついでに静止画かどうかの判定も行なっています。右の「Pages」からご覧ください。


ちょっと前に書いたまま放置していたんですが、After Effects のスクリプティティングに関するメモを公開しました。まだ3点しかありませんが、今後少しずつ更新する予定です。
今回公開したのは「jsxbinってなに?」「スクリプトでincludeファイルを使用する方法」「nullとundefined」です。右のメニュー「Pages」から「After Effects スクリプティティングメモ」で参照できます。


AEでXMLObjectを使う

December 6, 2010
とりあえずメモしておきます。最近気がついたのですが、AE CS5ではXMLObjectが使用できます。

var myXMLFile = new File(XMLFilePath);
myXMLFile.open(r);
var myXML = new XML(myXMLFile.read());
alert(myXML.elements().length());

こんな感じです。ただしメソッドを逐次確認していくと、いくつか期待通りに動いてくれないものもあります。私がちゃんと理解していない可能性が高いので、この辺は追々ちゃんと検証する予定。いつからこれが使用できるようになったのか確認していないのですが、AEではCS4からXML形式でのプロジェクト保存をサポートしており、XMLObjectもそれと同時にサポートされた可能性が濃厚。

XMLへのアクセスが格段にやりやすくなるので色々夢拡がりますが、まずは時間を作って検証しないと...


ExtendScriptToolkit_CS5.pngCS5のスクリプティング変更点の翻訳をアップします。CS4同様、一部の画像やサンプルコードは省略してあります。(一部、私自身が実際に確認をとれていない部分もありますので、間違いなどあればご容赦の程を)


ExtendScriptToolkit.png
スクリプトコードを最新に対応させようと思ったのですが、スクリプティングガイドが差分で提供されていました。とりあえずCS4のChangesを日本語に訳したのでアップ。CS5は追々アップします。



Frischluft Lenscare

November 4, 2010
FrischluftのAfterEffects/OFX用プラグイン「Lenscare」がアップデート。
Irisマスクに画像が使用できるようになっています。OFX版がバージョン1.44、AE版が1.46です。ブログに載せる予定でもなかったんですが、ちょっとAEとNukeでCustom Irisの具合を比較しておきたくてスクリーンショット撮ったので、とりあえず載せておきます。


CS5VisualEffectsandCompositingStudioTechniques.jpg
Amazon.comより「Adobe After Effects CS5 Visual Effects and Compositing Studio Techniques (Adobe Press)」が到着しましたので、ちょっとレビュー。この書籍はAdobe Pressの「Studio Techniques」シリーズの最新版です。過去のバージョンからの読者にはおなじみかと。ちなみに前バージョンは「Adobe After Effects CS4 Visual Effects and Compositing Studio Techniques」でこれは邦訳「After Effects CS4 スタジオテクニック(ボーンデジタル)」も出版されています。


Colorista II

October 15, 2010
_1120877-N1.gif

After Effects用のプラグイン、Colorista IIのレビューを書いてみます。
ここ1年ほど、かなりカラーコレクション、カラーグレーディングの仕事をしていたのですが、残念ながらColorista IIはアップグレードだけして全く使わずじまいでした。(AEでのカラコレ作業を前提としてなかったって理由もありますが)3年ほど前に、前バージョンのColoristaを使用したときの「カラーホイールの反応がおそすぎる」という印象が強く残っていて、敢えてこれで行こうと思わなかったんです。

Colorista IIでもUIが重いというのは実はそれほど変わっていないのかもしれません。CS4にインストールしてみると、やはりカラーホイールの挙動はカーソルにかなり遅れてついてくるので結構イライラします。しかしCS5にインストールするとかなり快適。さすが64bit。もう断言しちゃいますが、Colorista IIはAfter Effects CS5で使うこと前提です。