なんか久しぶりの投稿です。Facebookの方にちょっと書いたんですが、これ案外後々必要になるんじゃないかと思ったので(自分が)こっちに書いておくことしました。
After Effects CC 2015.0でカラープロファイルにACES Wide Colour GammutとかSLog3とかが加わったんですけど、それがCC 2015.3ではごっそりなくなってしまい昔のカラープロファイルに逆戻りしてました。ちょっと必要に迫られて以前作成した検証用ファイルを開いて発覚したのですが。
個人的には、フッテージごとに複数のカラープロファイルを扱うことの多いコンポジティングソフトで、包括的な作業カラースペースとファイル単位でのカラースペースが混在していることに疑問を持っていたんですけど、それはともかくこんな大事な仕様変更をなんの予告もするわけはないと思ったんで、ちょっと調べてみたらやっぱバグでした。
After updating to 13.8 advanced color profiles are gone
https://forums.adobe.com/thread/2171874
このフォーラムのスレッドに自己解決した人が書いてくれてますが、実際に修復してみたのでちょっと補足しつつ...
Windowsの場合
上記の書き込みのProfilesフォルダを探してみるとWindowsには3つのフォルダが存在していました。
C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\Color\Profiles
C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\Color\MPProfiles
C:\Program Files\Common Files\Adobe\Color\Profiles
C:\Program Files (x86)\Common Files\Adobe\Color\MPProfiles
C:\Program Files\Common Files\Adobe\Color\Profiles
Adobeとしては2行目のMPProfilesを参照させたいようです(MPProfilesはMotion Picture Profilesてことらしいです)。
フォーラムの中ではMPProfilesの中身を全部Profilesにコピーするという猛者がいましたが、さすがに(将来のバージョンアップなどで)何かあって元に戻したいときに怖いので、1行目のProfilesの名前を変更し、2行目のMPProfilesの名前をProfilesにしました。これでちゃんとプロファイル表示するようになりました。
Macの場合
Macの場合はProfilesは
/Library/Application Support/Adobe/Color
にあります。Windowsと同様にProfilesの名前を変更し、MPProfilesをProfilesと変更すれば新しいプロファイルに戻ります。
このプロファイルのフォルダ変更でPhotoshopなんかも影響受けます。映像の仕事している場合はあまり関係ないですけど、印刷関係の仕事もしている場合には注意してください。 ところでAdobeフォーラムのスレッドには「いつになったらRRT/ODTサポートするの?ResolveとFusionはとっくに対応してるのに!」とか書かれてますね。
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