After Effects CS4 スクリプティング変更点

November 30, 2010
ExtendScriptToolkit.png
スクリプトコードを最新に対応させようと思ったのですが、スクリプティングガイドが差分で提供されていました。とりあえずCS4のChangesを日本語に訳したのでアップ。CS5は追々アップします。


After Effects scriptingに関する変更点
  • Application isoLanguage属性を追加。(注意: $.locale はOSの言語環境を返します、After Effectsのアプリケーションの言語環境ではありません)
  • 軽視されたApplication language属性。これはまだ韓国語を除く全ての言語に対して動作するはずです。
  • MarkerValue duration属性の追加。
  • OutputModule includeSourceXMP属性の追加。
  • ExternalObject.AdobeXMPScript.アクセス機能追加。
  • Project xmpPacket 属性の追加。
  • 個別の座標に関する以下のプロパティメソッドおよび属性の追加:
注意: 元来の統合された座標プロパティは"separation leader"、新たに追加された個別の座標プラパティはそれらの"separation followers"になります。
  • dimensionsSeparated属性
  • getSeparationFollowerメソッド
  • isSeparationFollower属性
  • isSeparationLeader属性
  • separationDimension属性
  • separationLeader属性

  • TextDocumentアクセスを追加。
    • applyFill attribute : 文字の塗りつぶしの有効/無効の論理値 set/get
    • applyStroke attribute : 文字の境界線の有効/無効の論理値 set/get
    • fillColor attribute : 文字の塗りつぶし色のRGB値 set/get
    • font attribute : PostScript名称によるフォントの指定
    • fontSize attribute : フォントサイズ 0.1〜1296の範囲
    • justification attribute : 「段落」の行揃えのenumの設定 set/get
      • ParagraphJustification.LEFT_JUSTIFY
      • ParagraphJustification.RIGHT_JUSTIFY
      • ParagraphJustification.CENTER_JUSTIFY
      • ParagraphJustification.FULL_JUSTIFY_LASTLINE_LEFT
      • ParagraphJustification.FULL_JUSTIFY_LASTLINE_RIGHT
      • ParagraphJustification.FULL_JUSTIFY_LASTLINE_CENTER
      • ParagraphJustification.FULL_JUSTIFY_LASTLINE_FULL
    • resetCharStyle method : 「文字」パネルの文字の設定をリセット
    • resetParagraphStyle method :「段落」パネルの設定をリセット
    • strokeColor attribute :文字の境界色のRGB値 set/get
    • strokeOverFill attribute : 文字の塗り/境界線の順序 set/get
    • strokeWidth attribute : 文字の境界線の幅 0〜1000の範囲
  • AVItem name, Item name, Layer name, PropertyBase name属性の文字数制限がなくなりました。
  • Layer setParentWithJumpメソッドがパラメータなし(ペアレント設定がNoneの状態)で呼び出せるようになりました。 
  • バンドルされているスクリプトのアップデートとクリンナップ。



Embedded panelsの動作の変更点
  • dropdownlist, edittext, listbox, treeview コントロールのforegroundColorを設定する必要がなくなりました。しかしながら、書き込み禁止のedittextも白い背景の上に黒い文字で表示されるために、あなたはそれが一目で「書き込み禁止」とわかるようにグレーのシェードをforegroundColorに設定したくなるかもしれません。


ExtendScript languageコアの変更点
  • 3重の引用符(""" ... """)のサポートを追加。


ScriptUIの変更点
  • 以下のコントロールタイプを追加:
  • custom - Customコントロールの追加(customBoundedValue, customButton, customViewタイプ)
    • toggle buttons -IconButton toggle 作成のプロパティを追加。この設定値の属性はtoggleです。
    • multi-column listboxes - numberOfColumns および showHeaders 作成プロパティの追加。
    • tabbed panels - Panelオブジェクトへのtype:'tabbedpanel' および type:'tab' 属性の追加。
  • EditText borderless属性が追加。境界線のないedittext controlが作成できます。
  • EditText scrolling 属性が追加。multiline edittext controlsで縦方向のスクロールバーを表示。
  • ListItem enabled 属性が追加。 list itemの有効または無効。
  • ListItem revealItem() メソッド追加。list itemをビュー内にスクロールさせる。
  • Window borderless を追加。境界のないウィンドウを作成するためのプロパティ。
  • Window findElement() メソッドを追加。 window objectを、そのname作成プロパティから取得できる。
  • Window opacity 属性追加。 半透明のウィンドウを作成可能。
  • Window update() メソッドを追加。UIの更新(プログレスバーなどのコントロールに有効)。
  • 要素のpreferredSizeの値に「-1」が設定可能になり、ScriptUIに計算を指示できるようになりました。
  • キー入力の検知が可能に。
  • ローレベルでのマウスイベントが検知可能に。