インプレスR&Dから待望の(?)After Effectsスクリプティングの書籍がでました。上下巻の2冊組というボリュームでしかも同時発売。
After Effectsのスクリプティングだけでこの量の情報を書籍化したのはすごいです。従来の書籍ではスクリプトについての説明なんて、After Effectsの本の最後のほうにちょろっと申し訳程度に載ってるくらいでしたから。
お値段は上下巻あわせて8,000円ほど(Kindle版)なので決して安くはないのですが、とりあえずKindle版で購入してすごい勢いで目を通してみました。
After Effectsのスクリプティングだけでこの量の情報を書籍化したのはすごいです。従来の書籍ではスクリプトについての説明なんて、After Effectsの本の最後のほうにちょろっと申し訳程度に載ってるくらいでしたから。
お値段は上下巻あわせて8,000円ほど(Kindle版)なので決して安くはないのですが、とりあえずKindle版で購入してすごい勢いで目を通してみました。
書籍のタイトルの通り、内容はすぐ動かせるサンプルを使って、プログラムの初心者にAfter Effectsのスクリプティングについて説明するというスタイルです。
変数やオブジェクトの扱いなどプログラミングやJavaScriptの説明は最小限で、とにかくシンプルなサンプルコードを動かしてこういう結果がでますよ...という感じで、Tipsといったものは最小限になっています。「After Effectsのこの機能をスクリプトで書くとこうなる」という実例集みたいな。プログラミングの基礎について書いているわけではないので、自分の目的にあったスクリプトを書くには最低限のJavaScriptの知識は必要です。
プログラム初心者の人は、「ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編」(関連記事)というのも一緒に読んでおくといいかと思います。
すでにAfter Effectsのスクリプティングをしている人であれば、「あれどうやんだっけ?」という時に間違いなく役に立つかと。
下巻の付録が異常に充実していて、他のAdobeアプリケーションとの連携やCEPについての説明、ESTK以外の開発環境、エクスプレッションとスクリプトの関係などについて書かれてます。
強いて足りてないところをあげるとすれば(ちゃんと読んでないので、どこかに書いてあるとしたらすみません)、日本語文字コードに関する説明が欲しかったかなと思います。特にAfter Effects内部での文字エンコードとファイルに出力するときやシステムに出力するの違いとか...
本書の冒頭で私がメンテしているサイトが紹介されてて、ちょっと恐縮してしまったり...
[関連記事]
ExtendScript Toolkit(ESTK)基本編
JavaScript: The Good Parts
After Effects NEXT LEVEL
インプレスR&D (2017-04-07)
インプレスR&D (2017-04-07)