開眼! JavaScript ―言語仕様から学ぶJavaScriptの本質

August 9, 2014
開眼!  JavaScript ―言語仕様から学ぶJavaScriptの本質 私の中でO'Reillyの薄っぺらいJavaScript本にはずれなしという定石があったんですが、さすがにもうJavaScript本はいいだろう...と思って買ってなかったんです。ですが、ちょっと他の本買うついでに「開眼! JavaScript ―言語仕様から学ぶJavaScriptの本質」買って読んでみたら、これがなかなかの良書でした。

例によって演算子レベルでわからない人向けの解説は一切ないので、その辺は注意してください。

この本は170ページ程度の本なのですが、オブジェクト指向プログラミングの入門書として最強だと思います。オブジェクトからはじまって関数(オブジェクトとしての)、そして最終的に8章の「関数のprototypeプロパティ」に集約されると言ってもいいかもしれません(その後も章は続きますが)。

以前「JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス(関連記事)」や「JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法(関連記事)」を良書としてお勧めしましたが、それらの本を読む前にこの本を読んでおくといいと思います。

O'ReillyのうすっぺらいJavaScript本は本当にはずれなしですね。こういう本がPythonにもありゃいいのになと思いますが、逆に混沌の中で育まれたJavaScriptだからこそ生まれた本なのかもしれません...


余談ながら、この本の対極に「JavaScriptで学ぶ関数型プログラミング 」というのがあります。個人的にはこちらに興味があって買ったついでに「開眼! JavaScript 」も買ったのですが、関数型プログラミングはまだAfter Effectsで実現するにはハードル高いと思いますので、ここではお勧めしません。


[関連記事]
Adobe JavaScriptリファレンス
ハイパフォーマンスJavaScript
C++のためのAPIデザイン