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VESビジュアルエフェクトハンドブック 下巻 -全世界のVisual Effects SocietyメンバーによるVFX制作標準- 上巻から随分時間が経っていますが、やっと『VESビジュアルエフェクトハンドブック 下巻』の予約がAmazonで開始されいます。この本の原書が出たのが2010年なので内容的にはやや古くなってしまっている部分もあるかもしれません。日本語版の下巻がこんなに遅れてしまったのは残念で仕方ないのですが、それよりお値段が上下各1万円で合計2万円ナリというのは、ちょっと人に安易に勧めていいものが躊躇してしまいます。

内容的には確かなものなので一度読んでおいて損はありません...が、私は英語版を買ったきりで日本語版は前述の通り値段が理由で購入していません。上巻の記事の時にも書きましたが、こういう書籍を母国語で読める機会を減らさないためにも、日本語翻訳版の価格には割と理解を示しているつもりでしたし、原書もっている本でも応援の意味で買ったりしましたが、さすがに上下巻でこの価格は無理(原書持ってなかったら買ったかもしれませんが)。


エクスプレッションがわからん! はじめてのAfter Effects エクスプレッション奮闘記da-tools10周年記念(おめでとうございます)として、Kindle版書籍「エクスプレッションがわからん!」が出版されました。

実は発売直後即購入したのですが、読んでおらず先日一気読みしたのでブログに掲載。なんかあれこれ書くのも躊躇われるほどのタイトルなんですけど...。本文は教師と生徒の対話型で進められます(この辺ちょっと人を選ぶかも)。

生徒側の設定はAfter Effectsはある程度使いこなせてはいるけどエクスプレッションについてはまったくの初心者という設定。早い話がda-tools.comでAfter Effectsのエクスプレッションについてあれこれ質問する前に、最低限これくらいの知識は付けておいて欲しいって話ですね...(納得)。



The HDRI Handbook 2.0

January 3, 2013
2013年早々書籍の話題が続きますが、以前紹介した『The HDRI Handbook 2.0:High Dynamic Range Imaging for Photographers and Cg Artists』(関連記事)が発売延期の末やっと発売されました。旧版は当時(2008年頃)私がHDRIやリニアワークフローについて理解する上で非常に役立ったのですが、時間が経過し内容が古くなっていました。2011年に「2.0」の出版がアナウンスされて喜んで記事にしたものの2011年11月発売予定が延び延びになって2013年1月ようやく発売。すでにアナウンス時に投稿したブログ記事もかなり古くなっているので、改めてご紹介。詳しいことは前の記事を読んでもらうとして、要は「Kindle版お買い得!」って内容なんですけど。


今年最初のエントリーです。本年も宜しくお願いします。で、しょっぱなから失敗談です。ボーンデジタルから『ノードベースのデジタルコンポジット -コンポジターのための理論と手法』という書籍が発売されました。

失敗というのは本自体ではありません。この書籍自体はすばらしいんですが読みながら「なんかこの本どのページもどっかで読んだ内容だな」と思っていたら...原書持ってました。原書は『Digital Compositing for Film and Video』。日本版9,000円超のお値段なのでちょっとショックでした。

なんで日本語版が「ノードベースの...」なんてタイトルにしてしまったのか不思議ですが、コンポジッタに必要な知識がきちんと網羅された本なので、別にNukeでもAfter Effectsでも応用可能な内容です。ノードベースという単語に惑わされずに内容を確かめてから買うのがよいかと思います。強いていえば説明にフローチャートが使われていて、それがノードベースっぽい感じ...ってことかな。


C++のためのAPIデザイン

December 10, 2012
私はAPIをデザインする立場じゃないんだけど、この本の著者はピクサーをはじめアニメーションスタジオでの開発に携わっていたMartin Reddy氏なので原著が出た当時興味持ちました。ちょっと前にオブジェクト指向のプログラミング言語の某書籍を内容も確認せずに買い、あまりのダメっぷりに絶望して「もうこういった本は買うまい」と思っていたんですけど、本屋で日本語版見かけて中身をざっと読んだらAPIをデザインする立場で書かれた本だけどAPI使う側から読んでも面白そう、しかも各章の導入は自分にとってなじみある事柄なんだけど、内容の後半がわからない(つまり自分にとっては未知の領域)という絶妙な配分で好感触。で...結局Amazonで買ってしまった。すんません本屋さん...打ち合わせ行く途中で荷物増やしたくなかったんです。


World War Z

November 13, 2012
最近ゾンビネタばっかでスミマセン。映画のトレーラーが公開された「World War Z」ですが、なんかタイトル以外は原作使ってないんじゃないと思える感じで...ただのゾンビパニックものになっちゃってて、個人的には愉快ではないわけです。もちろん映画自体はゾンビもののとして楽しめると思いますし、ゾンビが波のように襲ってくる様は圧巻なのでそれはそれで楽しみなのですが、原作はゾンビ作品としては最凶とも思える出来映えだっただけ残念。私としては原作がお薦めなのでちょっと記事にしてみました。


HuluでTVシーズン3の配信も開始して盛り上がってる(個人的には)「The Walking Dead」ですが、その原作グラフィックノベルの日本語版第3巻が出たので購入。

原作読むことでTVシリーズのネタバレの心配する人もいるかもしれませんが、TVは大筋をなぞりがらも、微妙に登場人物の性格が違かったり、まったく違う登場人物だったり、既に死んじゃった人と生き残ってる人が違っていたりするので、原作読んでおくとTVシリーズがさらに楽しめる感じ(少なくとも私は...)。ただ全くネタバレがないというわけでもないので、心配ならやめておいたほうがいいかも。


Amazon.comから「Digital Compositing with Nuke」が到着。予約開始から随分時間が経っていたので、買ったことすら忘れてたわけですが...

まだちゃんと読んでいませんが、以前刊行された「NUKE 101 -コンポジット & ビジュアルエフェクト」(関連記事)がチュートリアル形式でショットを作成しつつ機能を紹介していたのに対して、こちらは個別の機能の説明を中心に時折TIPSや作例を紹介するという真逆のアプローチ。「それならマニュアルでいいんじゃない?」という気もしないではないですが...。


前回の投稿から立て続けに書籍の記事になってしまいますが、『もう、誰も教えてくれない 撮影・VFX/CG 「アナログ基礎講座II」』が発売されました。以前紹介した『もう、誰も教えてくれない 撮影・VFX/CG 「アナログ基礎講座I」』(関連記事)の続編です。実は私もまだ読んでないので、内容的にどんなものかわからないのですが、「II」と称されていることからも前作で書ききれなかったような、アナログ技術の基礎部分の紹介になるかと思います。

前作の記事にも書きましたが、この本は購入できる書店が限定されています。Amazonではマーケットプレイスを利用して著者の経営する株式会社スペシャルエフエックス スタジオから購入できます。同社サイトによれば、Amazonでも書店店頭でも同じ価格を実現しているので、店頭で見つけて「Amazonのほうが安いかも...」と余計な心配をしないでレジに直行できるみたいです。しかも、この類いの書籍としてはかなり良心的な価格設定。


Mark Christiansen氏による「After Effects Visual Effects and Compositing Studio Techniques」シリーズ、早くもCS6対応版(英語)がAmazon.co.jpで予約受付開始しております。発売は2012年8月18日。

電子書籍版が欲しい人は、そのうちAdobe Pressから発売されるはずなので、そちらをチェックしてみるよ良いかと...