今年最初のエントリーです。本年も宜しくお願いします。で、しょっぱなから失敗談です。ボーンデジタルから『ノードベースのデジタルコンポジット -コンポジターのための理論と手法』という書籍が発売されました。
失敗というのは本自体ではありません。この書籍自体はすばらしいんですが読みながら「なんかこの本どのページもどっかで読んだ内容だな」と思っていたら...原書持ってました。原書は『Digital Compositing for Film and Video』。日本版9,000円超のお値段なのでちょっとショックでした。
なんで日本語版が「ノードベースの...」なんてタイトルにしてしまったのか不思議ですが、コンポジッタに必要な知識がきちんと網羅された本なので、別にNukeでもAfter Effectsでも応用可能な内容です。ノードベースという単語に惑わされずに内容を確かめてから買うのがよいかと思います。強いていえば説明にフローチャートが使われていて、それがノードベースっぽい感じ...ってことかな。
失敗というのは本自体ではありません。この書籍自体はすばらしいんですが読みながら「なんかこの本どのページもどっかで読んだ内容だな」と思っていたら...原書持ってました。原書は『Digital Compositing for Film and Video』。日本版9,000円超のお値段なのでちょっとショックでした。
なんで日本語版が「ノードベースの...」なんてタイトルにしてしまったのか不思議ですが、コンポジッタに必要な知識がきちんと網羅された本なので、別にNukeでもAfter Effectsでも応用可能な内容です。ノードベースという単語に惑わされずに内容を確かめてから買うのがよいかと思います。強いていえば説明にフローチャートが使われていて、それがノードベースっぽい感じ...ってことかな。
目次
- Chapter 1 はじめに
- Chapter 2 マットの抽出
- Chapter 3 マットの微調整
- Chapter 4 スピル除去
- Chapter 5 合成
- Chapter 6 CGI 合成
- Chapter 7 ブレンド操作
- Chapter 8 カラーコレクション
- Chapter 9 カメラ効果
- Chapter 10 アニメーション
- Chapter 11 ガンマ
- Chapter 12 ビデオ
- Chapter 13 フィルム
- Chapter 14 logとリニア
- Chapter 15 log画像
ボーンデジタル - ノードベースのデジタルコンポジット
http://www.borndigital.co.jp/book/2030.html
以前『ポストプロダクションワークフロー』という書籍を紹介したことがありますが(関連記事)、それがさらに詳細になり実践的な内容になったと思えばよいかと思います。『ポストプロダクションワークフロー』は表面的な処理の流れをおおまかに説明しているので、実際に作業をしない人に作業の内容を近いしてもらい工数管理などの参考にしてもらうのに適していましたが、実際の作業は「そこからスタート」という感じでした。
その他にも合成に関する技術的な背景からノイズ除去やフェイクシャドウの作り方といった実践的内容をわかりやすく解説しているので、実写合成やる人にはお薦めです。Logやリニアのカラースペースの解説もあったりしてかなりいい感じなのですが、原書が数年前なのでここ数年でやたら増えてきたの各カメラメーカーの「Log風ガンマカーブ」にこの説明をあてはめるとおかしなことになっちゃうかと思います。
お値段例によってちょっとお高め。強いて難を言えばこの書籍の原書(第3版)が出版されてからちょっと時間が経過しているので、もう少し早く出てれば良かったと思うんですが。下手すればすぐに英語で改訂版が出ちゃいそうな気がする...
ノードベースのデジタルコンポジット -コンポジターのための理論と手法-
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スティーブ・ライト (Steve Wright)
ボーンデジタル
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