『もう、誰も教えてくれない 撮影・VFX/CG 「アナログ基礎講座I」』を購入しました。要はアナログによるVFXの技術を紹介した書籍です。「もう、誰も教えてくれない」と銘打たれていますが、読んでみると既に使われなくなった技術とまだ現場では使用されている技術の双方について説明されています。
編集やコンポジッタは普段割りと撮影の立ち会いや撮影との打ち合わせもあって、この本で紹介されているアナログ技術に接する機会もあるので、書籍としてまとまっているとかなり助かります。実際フィルムの撮影は現在でもかなり行なわれていますし、ミニチュアを使った撮影もあります。
3DCGの人はあまりアナログ技術に詳しくないといか必要性を感じていない人もいるかと思います。それはそれで仕方ない(というか最新の技術追いかけるだけでもかなり大変そうですし)と思うのですが、実際書籍の中でも3DCGに準えて話を進めている場面も多く、著者の古賀氏もきっとその方面への説明とか教育を目的に書かれたのではないかと感じです。特に照明に関する説明では、かなり3DCGI制作者に向けた説明に比重が置かれているように思います。
正直言うとこの本一度読んだときは、不遜にも「ちょっと内容薄いなー」と思ったのですが、あとがきを読むと、ページ数が膨大になったので３部構成にして、その第１部がこの本とのこと...をを、なるほど。続編がすごく楽しみです。
ちなみに一般の書店では入手出来ず、書店で扱っているのはジュンク堂書店の池袋本店と福岡店のみだそうです。入手しやすいAmazon.jpではAmazonの販売ではなく版元である「株式会社スペシャルエフエックス スタジオ」がマーケットプレイスで販売していますので、価格的にはここが標準価格になります。
株式会社スペシャルエフエックス スタジオ
http://www.spfxstudio.com/
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