Color Correction Handbook 2nd Edition

March 8, 2014
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Color Correction Handbook 2nd Editionと別冊のColor Correction Look Bookが到着しました。例によって実は手元に到着してから結構時間経ってしまったんですけど。届くまでは基本的なことは初版でも網羅されてるんで、わざわざ初版持ってる人に薦めるほどかなーなんて思っていたんですけど、実際に読んでみるとこれは絶対初版持ってる人も買い直したほうがいいです...


この本の初版は非常に評判がよかったのですが、日本語訳が出た頃には既に英語版の初版が発行されてから1年が経ってしまってて、それから2年ほどで英語版は新版が出ちゃいました。もちろん書いてあること自体は普遍的な内容が多いので、それでも充分に良書だったのですがlogやリニアカラーの処理に関してほとんど触れられていませんでした。

今回の第2版ではChapter 3および4でLogに関する記述が大幅に追加されていて、Logワークフローについての重要な事項が述べられています。Logモードというのは最近では様々なカメラの記録方式として採用されていますが、きちんとLogのワークフローを解説しているサイトと同じくらい、間違えた方法や自己流を紹介していることも多いので、知らない人や分からない人はまずこの本を読んでLogについて基本的な知識を身につけてから、ウェブサイトを検索した方がいいと思います。

Logについては、このブログでも今度BMPCCと絡めてちょっと書いてみようかと思ってますが、最近忙しいのでいつになるかわかりません...

ちなみに本書ではACES、RRT/ODTへの言及はほとんどありません。その辺のことを考えると遠くない将来第3版が出ちゃいそうな気もしますが...

Color Correction Look Bookは旧版の「Creative Techniques」の章が拡大されて独立した別冊になったという形です。様々なルックの作り方、またそのルックはフィルムのどういう状態を表しているのかを解説しています。モノクロ処理についてかなりのページ数を割いているのが興味深いです。


ちなみに著者のブログでは日本語版や中国版の出版予定を述べています。いつ頃になるのかどういう形で出版されるのかはわかりません。

Color Correction Handbook, 2nd Edition - Alexis Van Hurkman--Thinking Aloud
http://vanhurkman.com/wordpress/?p=2854


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