Adobe JavaScriptリファレンス

November 5, 2013
Adobe JavaScriptリファレンス (NextPublishing) インプレスR&Dから「Adobe JavaScriptリファレンス」が発売されました。

まさかAdobeのアプリケーションに限定したJavaScriptの本が、日本国内から発売されるとは夢にも思いませんでしたが(もちろん需要は確実にあるわけですが、マーケット的に考えても非常にニッチなジャンルですから)、Kindleとオンデマンドパブリッシングと聞いて納得。まさに今だから出せる本なんじゃないかと。

著者はOpenSpaceの古籏 一浩さん。これまでもAdobeのスクリプティングなどの資料をウェブ上で公開されてきていますし、JavaScriptなどの著作も多数で、今更ここで紹介するまでも無い感じですが。

OpenSpace
http://www.openspc2.org/

対象となっているのはAdobe CS6シリーズですが、アプリケーションごとに対応状況が違っており、その辺は本書内で説明されていますが、注意したいのは旧マクロメディア製品のActionScriptは本書の範疇ではないとのこと。

ちなみに私が公開してる「After Effects Script Reference」は、After Effects内のスクリプティングに関するもので、オブジェクトやメソッドはAfter Effects固有のものですが、本書のAdobe JavaScriptはそれを包括するAdobe製品での共通の仕様となっています。

After Effects Script Reference
http://aejsx.hiroshisaito.net/

例えば、After EffectsでGUIを作成したいとかファイルの読み書きを行いたいという場合は、After Effects内にはその仕様はないので、Adobeの共通の仕様に乗っ取って書く必要があります。After Effects Script Refernceでは書き切れていない重要な部分が網羅されているので、After Effectsでスクリプト書きたい人は買うと良いですよ。お勧め。

ちなみに、私Kindle版買っちゃったんだけど、すごく失敗。リファレンス本はページや章を行ったり来たりして読むことが多いし、時には自分の目的にあったメソッド探してページをペラペラとめくったりしたいのですが、Kindle版ではとにかくストレス溜まります。ちょっと高めですが、オンデマンドパブリッシングのペーパーバック版を買った方が作業効率上がると思います。

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