The HDRI Handbook 2.0

January 3, 2013
2013年早々書籍の話題が続きますが、以前紹介した『The HDRI Handbook 2.0:High Dynamic Range Imaging for Photographers and Cg Artists』(関連記事)が発売延期の末やっと発売されました。旧版は当時(2008年頃)私がHDRIやリニアワークフローについて理解する上で非常に役立ったのですが、時間が経過し内容が古くなっていました。2011年に「2.0」の出版がアナウンスされて喜んで記事にしたものの2011年11月発売予定が延び延びになって2013年1月ようやく発売。すでにアナウンス時に投稿したブログ記事もかなり古くなっているので、改めてご紹介。詳しいことは前の記事を読んでもらうとして、要は「Kindle版お買い得!」って内容なんですけど。

実は数時間前に買ったばかりでまだ全然読んでません。基本的には旧版からすでに5年以上経過しているので、かなりの部分に手が加えられているようです。ここ数年HDRIを扱う上での障害(処理速度やメモリの容量、ソフトウェアの対応状況など)はかなり取り除かれてきていますので、その辺がどのように書き換えられているか楽しみです。

HDRIの書籍というとデジタルカメラ向けのRAW現像を対象にした内容のものも多いのですが、この本は副題にもある通りCGArtistに向けても書かれています。

私が購入したのはKindle版ですが、印刷版だとAmazonで5,000円超に対してKindle版は900円弱で買えてしまいます。きっと日本版が出ると印刷版のみで8,000円超とかになる予感...(日本で出版されるコンピュータ書籍のレベルの低さを見ると、それだけ払ってでも母国語版が出るのは嬉しいことですが)。

まぁ、円安傾向にあるので、Kindle版はこの値段のままというわけにはいかないかもしれません。あと以前の記事にも書いてますが、O'ReillyからPDF版も出ています。Kindle版ほど安くはありませんが、PDFで印刷版に近いレイアウトされたページで読むことができます。

O'Reilly - The HDRI Handbook 2.0
http://shop.oreilly.com/product/9781937538163.do


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