Colour Grading

AirGrade

December 3, 2010
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PFTrackでおなじみのPixelFram社から、フリーのiPhone用カラーグレーディングアプリ「AirGrade」がリリースされました。アプリはAirGrade EngineというMac用のソフトウェアと一緒に使用します。グレーディング作業中の画像プレビューはMacを使用して、保存先はiPhoneというちょっと変わったソフトです。どういった時に便利なのかは今ひとつわからないんですが、簡単に使い方など紹介。

MacでAirGradeを起動すると、HomeディレクトリにAirGradeというフォルダができます。その中に画像ファイルを入れるとiPhoneのAirGradeで画像のカラーグレーディングが行なえます。iPhoneとMacの接続がIPアドレスを直接入力しないといけないのがちょっと不便ですけど。「AirGradeフォルダ」に複数の画像がある場合は、iPhone側で画像をブラウズして選択します。グレーディング作業中の画像表示はすべてMac側になりますので、手元のiPhoneは基本的にはグレーディングのGUIのみが表示されるという感じです。


グレーディングが終わったら、メニューからSTOREを実行するとiPhoneのPhoto Albumにグレーディング済みデータが保存されます。読み込み対応フォーマットは、なんとOpenEXRや16bit TIFFにも対応(DPXは不可でした)。保存するのがiPhoneのPhoto AlbumでJPEG形式にされちゃうのですが(グレーディング精度が16bit/32bit floatに対応しているかも不明)、とりあえず表示/グレーディング作業は可能ってことです。

The Pixel Farm AirGrade http://www.airgrade.co.uk/



vWave-Lite

November 12, 2010
Apple Colorのコントロールサーフェースを販売しているTangentWave社からiPad用のコントロールサーフェースアプリ「vWave-Lite」がリリースされました。これは3つのトラックボールとホイールをシミュレートしたものです。今回のリリースはLiteということで、単純にホイールとトラックボールだけです。

App自体はLiteという名前から想像できる通り、無料で配布されています。このAppは単体では動作せず、Apple Color用のドライバが必要になります。ドライバはユーザー登録(氏名とメール)を登録して申請するとダウンロードリンクがメールにて送付されてきます。


conu_comparecindecode.png

ブログにエントリーさせるようなことでもないですが、Autodesk CompositeでDPXのLogを読み込ませたところ、なんか違和感が...非常に暗い中にハイライトが入っているといった種類の画像だったものだったので、より顕著だったのかもしれませんが、とりあえず純正CineonでLogのコンバートをNukeと比較。



Colorista II

October 15, 2010
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After Effects用のプラグイン、Colorista IIのレビューを書いてみます。
ここ1年ほど、かなりカラーコレクション、カラーグレーディングの仕事をしていたのですが、残念ながらColorista IIはアップグレードだけして全く使わずじまいでした。(AEでのカラコレ作業を前提としてなかったって理由もありますが)3年ほど前に、前バージョンのColoristaを使用したときの「カラーホイールの反応がおそすぎる」という印象が強く残っていて、敢えてこれで行こうと思わなかったんです。

Colorista IIでもUIが重いというのは実はそれほど変わっていないのかもしれません。CS4にインストールしてみると、やはりカラーホイールの挙動はカーソルにかなり遅れてついてくるので結構イライラします。しかしCS5にインストールするとかなり快適。さすが64bit。もう断言しちゃいますが、Colorista IIはAfter Effects CS5で使うこと前提です。