darktable

March 12, 2014
Blackmagic Pocket Cinema Cameraで1952x1112の「BMPCC Open Gateモード」(勝手に命名)の取り出しが可能なRAW現像アプリケーション「darktable」を使ってみました。これ、フリーウェアなんですが、結構すごいです。BMPCC Open Gateモード使うなら(LibRAWベースのアプリケーションであれば対応しているようです)、フリーソフトの中では現時点一番のお勧め...とは言っても、動画に対応しているわけではないんですけど。

darktableScreenshot1.jpg
darktable
http://www.darktable.org

私が試したのはMac版ですが、Linuxの各ディストリビューションや、FreeBSD、Solarisにも対応しています。残念ながらWindowsはまだネイティブで動作しないようでLiveISOでLinux起動するのが推奨されています(それってLinuxじゃあ...)

CinemaDNG視点でのメリット
  • かなり高機能なカラーコレクション機能
  • OpenCL対応
  • OpenEXRで書き出し可能 <--これ大事!

base curveの編集では、各社のデジカメ風のカーブをプリセットから読み込むことができます。また、暗部〜中間部の微調整がしやすいLogモードも編集可能。

darktableScreenshot2.png
連番のCinemaDNGを動画として扱う機能はありませんが、lighttableのfile managerモードでカーソルキーを押しっぱなしにしたり、マウスホイールをグリグリまわすとスクラブっぽく動きの確認くらいはできます。

書き出しについて
そんなに使い込んでもいないのに、偉そうに書くのもなあ...と思いますが、このアプリケーションはスチル写真を扱うためのものなので、CinemaDNGで動画を扱う上ではちょっと工夫が必要になりそうです。

私自身はこのアプリケーション上でカラーコレクションを行うことは少ないと思いますが、カラーコレクションを行う場合は、まずカラコレをstyleに登録し、export設定に先ほど登録したstyleを適用して書き出しというのがいいと思います。

darktableScreenshot3.jpg
ちなみにOpenEXRでは特に圧縮設定はありませんが、自動的にPiz圧縮がかかっているようです。かなり露出オーバーの状態にして書き出してみましたが、ちゃんと1.0以上のホワイトが記録されていました。まぁ、もしこれがクランプされていたら全く意味ないんでここで紹介することもなかったと思いますけど。


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