ちょっと前の記事ですが、Adobe Blogに「On CS6 and CinemaDNG」という記事が投稿されました。Adobe LabsにあったPremiere Pro CS5/CS5.5用のCinemaDNGプラグインが公開を停止しましたが、その件について書かれています。
Video Road - On CS6 and CinemaDNG
http://blogs.adobe.com/VideoRoad/2012/10/on-cs6-and-cinemadng.html
Video Road - On CS6 and CinemaDNG
http://blogs.adobe.com/VideoRoad/2012/10/on-cs6-and-cinemadng.html
かいつまんで内容を紹介すると...
CinemaDNGフォーマットはとても重く、AdobeのPremiere Proのエンジニアグループは上記プラグインに満足してなかったそうで、CS5/CS5.5当時のCinemaDNGは一握りのカメラがサポートしているだけだったから、エンジニアグループも大して興味もってなかった。
そんな訳でCS6の開発にあたっても、CinemaDNGのプラグインに多くのリソースを費やすのは止めちゃった。AfterEffects用のプラグインAEと一緒に出荷されてそのままサポートを継続していたし、CS6からはSpeedGradeも加わったし...。
CS6をNABで発表した週に、Blackmagic DesignがCinemaDNGのカメラ発表して業界騒然。AdobeのPremiere Proのエンジニアグループも騒然。
今後のPremiere Pro CS6でのCinemaDNGワークフローに関しては、今のところ予定はなしだけど、エンジニアはユーザーの要望を聞くつもり。将来のバージョンでのサポートを希望するならAdobeに要望を出して欲しいとのこと。
現状CinemaDNGを扱うのに最適なのはSpeedGradeでCinemaDNGを直接扱えてパフォーマンスもいい。デモビデオを見て欲しい。
...とこんな感じ。
正直言うとAdobeはどうやらCinemaDNGを見限っていたような印象を受けちゃって、CS6のCinemaDNGのバグも「まぁコレはいいだろ」というノリだったのではないかと邪推。いずれにせよCinemaDNGはBlackmagic Cinema Cameraのおかげで一気に注目を集めたのは事実。問題はカメラがなかなか出荷されないことなんですけど。
そういえば以前このブログで「SpeedGradeでCinemaDNG開けん!」と書いてしまいましたが、その後SppedGradeのアップデートでこの問題が解決されています。
Moving Colors - SpeedGrade CS6 (6.0.4) Update
http://blogs.adobe.com/movingcolors/2012/09/27/speedgrade-cs6-6-0-4-update/
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