ブログにエントリーさせるようなことでもないですが、Autodesk CompositeでDPXのLogを読み込ませたところ、なんか違和感が...非常に暗い中にハイライトが入っているといった種類の画像だったものだったので、より顕著だったのかもしれませんが、とりあえず純正CineonでLogのコンバートをNukeと比較。
結果が上の画像です。
Cineonのファイルを読み込み、リニアに変換した上で16bit-floatのOpenEXRフォーマットでレンダリングしたものです。
どちらも作業中は32bit-floatで行なっています。(掲載したものは8bit PNGに変換してしまってますので、ちょっとわかりにくいかもしれません。髪の毛のハイライトや瞳の差がわかりやすいと思います)
Nuke、CompositeともにLogは自動でLinearに変換されるようになっています。比較するためにRAWモードで読み込んでLog2Lin(CompositeではDelog)を使用する方法も試してみたのですが、結果は変わりませんでした。
一応、Nukeではblack pointのignoreオプションも使ってみましたが、結果は変わらず...
で、このエントリーの趣旨は、この差異をどうやって解消するかではなく、Log->Linearの変換は各ソフトごとにまかせちゃいかんということです。Logだけでなく16bitや32bit floatのリニアライトに変換するには(極論としてはTGA ->EXRでも)、必ず一意の変換テーブルを用いて規定されたシステムで行なうべきであって、少なくともコンポジッタなどの作業者単位に振り分けちゃいけない仕事だぞ...と思ったわけです。
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