NUKEを使用するためのCentOSワークステーションのセットアップ(2)

October 8, 2019
前回でNUKEのインストールを終えたので、その他のアプリケーションや周辺機器ドライバのインストールをします。

Screenshot from 2019-10-08 01-28-39.png

Blackmagic Design Decklinkのドライバーインストール
PCIeバスにインストールされたDecklinkの場合はDesktop VIdeoをダウンロードしてインストール。

Blackmagic Design - Support
https://www.blackmagicdesign.com/support/family/capture-and-playback

ダウンロードしたファイルを解凍し、rpm/x86_64の中のrpmを使ってインストールします(ReadMe.txtに詳しく書かれてます)。

$sudo yum install --nogpgcheck desktopvideo-*.rpm mediaexpress-*.rpm

インストール完了後、BlackmagicDesktopVideoSetupコマンドで設定ウィンドウが起動。これらのツールはGNOMEのApplications -> Sound & Videoにもアイコンが登録されていて、ここから起動することも可能。

$BlackmagicDesktopVideoSetup &

ちゃんとDecklinkが認識されていることを確認。

Screenshot from 2019-10-08 01-14-59.png

NUKEでDeckLinkが認識されていること、SDI/HDMIからちゃんと映像が出力されるか確認。NUKEのViewerのProperty。

Screenshot from 2019-10-06 21-03-00.png
DaVinci Resolve StudioとFusion Studioのインストール。Blackmagic DesignのSupportからダウンロードします。ドングル版なのでUSBにドングル接続します。

$sudo ./DaVinci_Resolve_Studio_16.0_Linux.run

DaVinci Rsolveのインストーラー起動するので、MacやWindows同様にインストール。

Fusion Studioも同じくインストール。

$sudo ./DaVinci_Resolve_Studio_16.0_Linux.run

GNOMEのApplicationsに登録されます。

Screenshot from 2019-10-04 05-43-18.png
基本的にはNUKE STUDIOが起動可能な状態なら、DiVinci Resolveも起動するはず。

以上でBlackmagic関連インストール完了。


その他のアプリケーション、ライブラリなど
nux-destopのレポジトリをインストールしておく。

nux-desktop入れておくとマルチメディア関連ののアプリケーションがyumから直接インストールできるようになるので、インストールが楽になります。なしでやるとここから先のインストールが苦行っぽいことになりかねない。

直接URL指定してインストールしてもいいですけど、今回はダウンロードしておいてからlocalinstall。

nux-desktop
http://li.nux.ro/download/nux/dextop/el7/x86_64/nux-dextop-release-0-5.el7.nux.noarch.rpm

$sudo yum -y localinstall nux-dextop-release-0-5.el7.nux.noarch.rpm

ffmpeg, VLC, mpv, LibRaw, Darktableインストール(DarktableはLightroomのようなRAW現像ソフトです)

$sudo yum -y install ffmpeg vlc mpv LibRaw libraw1394-devel darktable


DJVをインストール
2.0 betaが公開されていますが、私が試してみたところまだCentOSでは不安定で、正常に再生されなくなったり、GNOMEが不安定になるということもあったのでお勧めしません。

DJV1.3の64bit最新版rpmをダウンロード

DJV - Download
http://djv.sourceforge.net/Download.html

ダウンロードしたフォルダに移動してyumでインストール

$sudo yum -y localinstall DJV-1.3.0-1.x86_64.rpm

GNOMEのApplicationsメニューGraphicsに登録されます。

ArgyllCMSとDisplayCALをインストール
DiaplayCALはArgyllCMSのGUIフロントエンドなのですが、一旦飛ばしてDisplayCALの最新バージョンをダウンロードしてインストール。

DisplayCAL - Get DisplayCAL
https://displaycal.net/#download

$yum -y localinstall ./DisplayCAL-3.8.7.1-1.1.x86_64.rpm

依存関係の解決でArgyllCMSの古いバージョンがインストールされますが、ひとまずそのままインストールしてしまい、インストール後にDisplayCALを起動すると自動アップデートで最新のArgyllCMSがダウンロードされます。

自動アップデートされない場合は「?」メニューからChack for application update...実行。

Screenshot from 2019-10-08 03-13-58.png

最後にalacarteインストール
alacarteはGNOMEのApplicationsメニューを整理するためのユーティリティです。使わないアプリケーションの登録を削除したり、順番を変えてよく使うアプリケーションを上にしたり...といった設定を行います。

$sudo yum install alacarte

$alacarte &

Screenshot from 2019-10-08 03-31-59.png

とりあえず、これでNUKE用のワークステーションの設定ひとまず完了とします。本当はこのあと色々アプリケーションやライブラリの追加とかあるんですけど、その辺は好みと必要に応じてということで。Windows仮想環境のセッティングは今度別途書くかもしれません。


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