FusionのMacro作成ノートです。FusionでNUKEのGizmoのように、グループ化したノードにカスタムUIを作成してMacro化(Shakeと同じ)することが可能です。個人的な感覚としては、NUKEのGizmoより簡単に作成できると思います。
サンプルのFlow
今回使用するサンプルのFlowは以下のスクリーンショットの通り、シンプルなものです。あくまでサンプル用なので、これ自体なにか使い道があるわけではありません。![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 001.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20001-thumb-500xauto-994.png)
元になる画像を別のマスクによってColor Correctionし、BlurとGlowをかけています。
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 002.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20002-thumb-500xauto-997.png)
Blurの「Blur Size」とGlowの「Glow Size」はエクスプレッションでリンクされています。
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 003.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20003-thumb-autox383-1000.png)
InputとOutputを確認
このFlowでMacro化したい部分をグループ化してInputとOutputを確認します。この例ではすごくシンプルなので一見してわかりやすいですけど、複雑なツリーになっている場合は必ずグループ化してInputとOutputを確認します。この場合はInputは元の画像のInputとマスクのInputが1つずつ。Outputは1つだけです。
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 004.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20004-thumb-500xauto-1003.png)
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 005.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20005-thumb-500xauto-1006.png)
グループ化するときにPipeRouterを使用しないとマスクのInputが3つになってしまいます。
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 006.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20006-thumb-500xauto-1009.png)
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 007.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20007-thumb-500xauto-1012.png)
Input/Outputが想定通りになっていることを確認したらMacro化の作業に入ります。
Macro Editor
FlowからMacro化したいノードを選択して右クリックし、「Macro」->「Create Macro」を実行します。Macro Editorのウィンドウが開きます。Macro EditorにはFlowに含まれるノードのパラメーターがリスト表示されています。![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 009.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20009-thumb-500xauto-1015.png)
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 008.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20008-thumb-autox326-1018.png)
Macroの名称を設定します。この名称がノードの名称になります。
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 010.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20010-thumb-500xauto-1021.png)
Input/Outputに正しくチェックが入っているか確認します。今回の例ではColor CorrectionノードのInput、マスク用のPipeRouterのInput、GlowのOutputにチェックが入っています。
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 013.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20013-thumb-500xauto-1024.png)
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 014.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20014-thumb-500xauto-1027.png)
[1]カスタムUIからユーザーがアクセス可能にしたいパラメーターのチェックボックスをオンにします。
[2]各パラメーターを任意の名称に変更したい場合は、Nameを変更します。
[3]デフォルト値を設定します。
今回はColor CorrectionのColor Wheel Tint、BlurノードのLock XYとBlur Size、GlowノードのGlowのチェックボックスを有効にしてあります。
Macro EditorのFileメニューの「Save As」でMacroを保存します。基本的にはMacroの名称と同じにしておくのが良いかと思います。MacroはFusionのデフォルトのMacrosフォルダに保存しておけば自動的にメニューに登録されて使用できるようになります。Macroの拡張子は「.setting」になります。
これでオリジナルのMacroが作成されました。
Macroを使用する
保存したMacroを使用してみます。「Tools」メニューの「Macro」に先ほど保存したMacroが登録されているのでそれを呼び出します。![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 015.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20015-thumb-autox381-1030.png)
Macroには先に有効にしたカスタムUIがある単独のノードです。これをテストして元のFlowと同じ挙動をするか確認します。
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 016.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20016-thumb-500xauto-1033.png)
![Fusion Studio - [macrodemo.comp _] 017.png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2019/12/Fusion%20Studio%20-%20%5Bmacrodemo.comp%20_%5D%20017-thumb-autox317-1036.png)
FusionのMacroはNUKEのGizmoと異なり、FusionにMacroがインストールされていなくても動作します。
ただしMacro内で使用しているツール(エフェクト)がインストールされている必要があるので、標準のツール以外のプラグインを使用していたり、実行するFusionのバージョン間の互換性については注意が必要です。
既存のMacroを編集したい場合は、Flowで何も選択しない状態で右クリックし「Edit Macro」を実行して、編集したいMacroを選択するとMacroEditorが開いて編集可能となります。(他にも方法ありますが、これが最短)
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