以前紹介した「JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス
」(関連記事)と双璧をなすオライリーのJavaScript本「JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法」。この本も200ページちょいで、この手の本にしては薄いのですが内容は非常に濃いです。
「JavaScript: The Good Parts」がJavaScriptの構造上の欠陥を避けてそり堅実なコードを書くための手引きだったのに対して、こちらはJavaScriptという言語でいかにして拡張性と柔軟性を得るかというテーマ。時には相反する内容もありますが、「JavaScript: The Good Parts」と併せて読むのがいいと思います。「JavaScript: The Good Parts」はあまりに厳格な内容で鬼教官っぽいのですが、こちらはどちらかというと温厚な教授って感じです。しかし「JavaScriptパターン」でも「JavaScript: The Good Parts」と同じように、堅牢なコードを書くという点には注意が払われています。
本書の書籍紹介に「JavaScriptについては一通りマスターした中上級者が、さらに上を目指すための高度でかつ有用なテクニックを盛り込んでいます。(以下略) 」といった文章が掲げられていますが、かなり問題のあるコードであってもそれらしく動いちゃうJavaScriptは、本当はこういうことを一番最初に理解しておくべきかもしれません。
JavaScriptの書籍は本当に駄目なものが多い中で、この2冊の書籍が発行されていることは救いだと思います。
JavaScriptパターン ―優れたアプリケーションのための作法
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Stoyan Stefanov
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JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス
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Douglas Crockford
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