
Hyperdeck Shuttleの現行機種のHyperDeck Shuttle 2だとProResやDNxHDにも対応しているのですが、私が持っているのは初代Hyperdeck Shuttleなので非圧縮の10bit 4:2:2となります。
EVFなどではBMPCCのHDMI出力は、対応する機種としない機種があるようなのですが、さすがにHyperDeck Shuttleは同じBlackmagic Designの製品で言って見れば純正オプションみたいなものですので、これで繋がらないわけがない...ので、単に繋げば記録可能です。
BMPCC本体の設定でダイナミックレンジがVideoかFilmかによって、HDMIへ出力されるダイナミックレンジも変わります。つまり本体をFilmモード、HyperDeck ShuttleをVideoモードという収録はできません。本体でRaw収録しつつ、HyperDeck ShuttleにFilm(またはVideo)モードで収録というのは可能。クリーンな映像だけを記録する場合は、BMPCC本体のHDMI OverlayをOFFにするのを忘れないように。
記録した画を比較してみます。
![undefined_Blackmagic Pocket Cinema Camera_1_2014-01-31_1705_C2[00802].jpg](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2014/02/undefined_Blackmagic%20Pocket%20Cinema%20Camera_1_2014-01-31_1705_C2%5B00802%5D-thumb-500x140-679.jpg)
一見違いがないようですが、よく見てみるとHyperDeck Shuttleの方がわずかに下方向にずれています。ずれた分HyperDeck Shuttleの画像の上部には黒みが入っています。また画面右端にクロマズレと思しき青いノイズがわずかに入ってます。こちらはそれほど目立ちませんが。
[更新] その後(おそらく)ファームウェアアップデートでこのズレはなくなっています。いつどのバージョンで解消したのかはわかりませんが、現状は内部SDカードと同じ状態で記録できています。
拡大してみます。赤い線の部分でマスクして比較。HyperDeck Shuttleの方が下に2ピクセルずれているようです。なんで?...
![undefined_Blackmagic Pocket Cinema Camera_1_2014-01-31_1705_C0000[00802].jpg](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2014/02/undefined_Blackmagic%20Pocket%20Cinema%20Camera_1_2014-01-31_1705_C0000%5B00802%5D-thumb-500x271-682.jpg)
Differenceモードで比較してみるとわかりやすいです。Differenceモードはピクセル単位での差異を白黒のレベルで表示してくれます。差が大きい部分ほど明るくなるので、まったく同じ画像をピッタリ重ねると、真っ黒になります。下の画像はDifferenceモードで重ねたものと、それに対してExposureを+15にして肉眼では確認しにくいピクセルのわずかな差異を増幅して確認してみた結果。当然ですけど厳密にはわずかな違いはありますね。
![undefined_Blackmagic Pocket Cinema Camera_1_2014-01-31_1705_C0000[01162].jpg](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2014/02/undefined_Blackmagic%20Pocket%20Cinema%20Camera_1_2014-01-31_1705_C0000%5B01162%5D-thumb-500x281-685.jpg)
こうして見ないとわからない程度の差異なので、収録されている画自体にはほとんど違いがないということになります。ちなみに前述の赤い線で区切った状態でズレを直し2つの画を重ねてみた結果が下の画像。赤い線のあった場所に境界があるのですが、肉眼ではまったくわかりません。ExposureやGammaをいじっても、境界線が見えてくることはありませんでした。
![undefined_Blackmagic Pocket Cinema Camera_1_2014-01-31_1705_C0000[00793].png](http://hiroshisaito.net/blog/assets_c/2014/02/undefined_Blackmagic%20Pocket%20Cinema%20Camera_1_2014-01-31_1705_C0000%5B00793%5D-thumb-500x281-688.png)
私の感想としては、撮影時のバックアップ収録としては充分に使えると思います。HyperDeck Shuttle以外にもHDMIでキャプチャできるレコーダーがあるので、互換性さえ問題なければモニターがついたものをEVF兼用として使用するのもいいかも。今回は1世代目のHyperDeck Shuttle使ってるので容量かなり食っちゃいますが、現行機種ならProResやDNxHDで収録できるので収録時間を増やすことも可能。SSD抜いて他のHyperDeckシリーズにさせばすぐに大きなモニターで確認できるので、本体はRAW、外部でVideoガンマで収録しておいて現場でのチェックに使うってのもいいかも。あと言い忘れましたが、HDMI経由でちゃんと音声も収録できてます。
以前GH2の収録用に買ったHyperDeck Shuttleですが、GH2はHDMIの出力がプルダウンされて60iになった23.976fpsで、しかも4:2:0 8bitでクロマズレは起こすし...で収録した素材も扱いづらかったんでほとんど使う機会もなかったわけですが、それと比較すると24pがちゃんと24pとして記録されるありがたさ(当たり前ですけど)だけでも感動しちゃってます。
欲を言えばTC記録できたらもっといいんですけど。現状ではHyperDeck Shuttleの記録や停止は別途手動で行わないといけないので、動きの少ない画面だとボールド入れるとかしないと本体記録の方と同期とりずらいです。安いのでその辺は割り切って使ってますけど。
Blackmagic Design HyperDeck Shuttle 2
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Blackmagic Design (2012-06-04)
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