Ptool 3.61dを試す

July 24, 2011
夏の休暇直前で忙しいのに、金曜日にチェックムービー納品した後の勢いで、なぜかPtoolを試してみました。忙しいときに限ってこういうことしちゃうんですけど、しかたないですね。

壊れたらまたボディ買えばいいやというつもりで低GOP化もやってみた。設定はまだ自信ないので書きませんが、3GOPでIフレームとBフレームのみにしました。最高ビットレートが63Mbit/s、平均30〜40Mbit/sくらい(GH2はVBRなので記録映像によってビットレート変動)。2時間ほどかけて合計15分程度のムービーを記録してみましたが、その間書き込みエラーなどはなし。ただしムービーの冒頭1秒はビットレートが著しく低下してブロックノイズが発生するという既知の現象がありますんで、その分は切り捨てるつもりで撮影しないといけません。

Ptool 3.61dで撮影したムービーから静止画を切り出してみましたの。ちょっと暗いのでブレちゃってるものもありますが、ご容赦を。

(原寸大の画像にリンクしています)

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上記の画像はカラコレなどはしないで、変換しただけです。撮ってみるとGH2はGF1に比べてちょっとアンダー気味になるみたいですが、絞り優先なら慣れればそれほど問題にはならないかと思います。

GOPフレームとビットレートのチャートはこんな感じ:

avchd_chart1.jpg
avchd_chart2.jpg

ビットレートはあがって暗部のノイズもかなり低減されてはいるのですが、それでもMPEG-4で4:2:0なのでマクロブロックのノイズからは逃れられません。画質だけ(解像度抜きという意味)で言えばGF1+PtoolのMJPG4:2:2高ビットレート化の方が断然上です。残念ながらGH2ではMJPGで4:2:2化はできませんが...

サンプルはJPEGなので画質は劣化しちゃってますけど... 記録済みのAVCHDのMTSファイルを5DtoRGBでDPXに変換してからWeb用にJPEGに変換しています。5DtoRGBはAVCHDでは一部機能に制限あるものの、FCPやAfterEffectsの変換より優秀。

参考までにGH2の本体設定など:

コントラスト: -2
シャープネス: -1
彩度: -1
ノイズリダクション: -2
ISO: 640
レンズ:CarlZeiss Sonnar 50mm/1.5
メモリカード:Transcend SDXC 64GB Class10

サンプル撮るにはちょっとレンズに癖があるような気もしますが、一番よく使うレンズだし、夜だったので明るめのレンズのほうがいいかなという理由。
メモリはTranscendのSDXCにしました。SanDiskのSDHCを使っていたんですが、なんかGH2はSDXCに対応してるので使ってみたかったってだけです。最近のSDHC/SDXCにはUTF-Iという規格があって、対応している記録機器なんかだと高速な転送が可能らしい。従来のメモリの速度のClassと違い新しい転送モードを使用する規格みたいです。もちろん機器が対応していないと無意味なわけで、GH2は対応してないらしいので普通にClass10のSDXC。64GBなのにSanDiskのSDHC 32GBより安くてちょっと不安な気もしますが。とりあえず普通に使えてます。

ファームウェアのアップデートに関しては、フレームバッファのサイズを弄くっててカメラの液晶モニターの表示がグチャグチャになってフリーズさせちゃいましたが、結局ボディを買い直す羽目にはならなかったです。

余談ですが、Panasonicはファームウェアを暗号化していないので、こういうことが合法的にできますが、某社のファームウェアは暗号化されていて技術的にも難しく法律的にも抵触する恐れがあってハックできないらしいです。こういうところは社風が出ますね。もちろんPanasonicでもメーカー保証は吹っ飛びますが。

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