DMC-GF1で4:2:2記録

September 16, 2010
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画質的に今ひとつだったGF1の動画機能ですが、ptoolによる改造ファームウェアによって4:2:2で100Mbit/s超のMotion JPEG記録を試したところ、これが想像以上に好調。
残念ながら24pには対応していません。1080への対応はしていますが、画質的によくないのと、後述する画像処理に関する遅延が酷く、実用的ではありません。GF1だと720/30pでの使用が前提になります。

ブロックノイズはほとんど目立ちません。ブロックノイズ発生の定番である水面や木なども記録してみましたが、ブロックノイズはほとんどみられません。ガンマ/ゲインを操作しても、ブロックノイズを確認できませんでした。
ヒストグラムで確認したところ、ダイナミックレンジも非常に良好で、合成や彼グレーディング、クロマキー処理にもかなり耐性がありそうです。

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よく言われるようにカードへの書き込みが間に合わずエラーになるケースがあります。私の場合、これが発生するケースは、カメラの起動直後に限られました。色々試したところ、このエラーが発生するのはカードへの書き込み自体ではなく、カメラ内部での画像処理速度の低下に伴うもののようです。(起動直後には、いくつかのチェックプログラムなどが走っているため?)
例えばカラー補正機能やノイズリダクション機能などの処理によって遅延が発生し、結果的にバッファを食い尽くしてエラーとなっている模様。ちなみに4:2:2にすると、カメラ内蔵のノイズリダクションやカラー補正機能は有効に機能しないので、切またはニュートラルな設定にしておいて、ノイズ除去、カラコレなどはPCで行なう方がよさそうです...っていうかそのための改造なんですけど。

ちなみに使用したSDHCのカードはSanDisk Extreme(Class10) 32GBで、カード自体の書込速度がメーカー発表で30MB/sなので、カード自体の書き込み速度は100Mb/sくらい楽勝な筈。ただしカメラの内蔵ドライブが書き込めるかは別問題ですが。

注意: ptoolを用いた改造ファームを行なうとメーカーのサポートなどは受けられなくなるということにご注意ください。またファームウェアの更新作業は失敗するとカメラが起動しなくなる恐れがあります。

DVXUser (ptool) http://www.dvxuser.com/

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