Ptool 3.62dになって新たに「Auto Quantizer」(AQ)と呼ばれる設定が追加されました。これはAVCHDの量子化を調整し画質を向上するためのものです。これにともなっていくつかのビットレートに関する設定項目が加わりました。これらの項目は互いに密接に関係しているために、ある設定値を少しでも変更すると画質に大きく関わったり、動作が不安定になったりします。
というわけで試してみました。今回の設定はGH2に66Mb,AQ4,GOP12です。前回GOP3という低GOP化を目指した設定をしていたのですが、今回は常に安定したビットレートとAQ値を最大限に上げる方向で。ちないにAQは0〜4までのレベルで設定可能で、値が大きくなるほど画質の向上が期待できます(ディテールや暗部階調の画質向上)。
ちょっと撮ってみたサンプル。まずはISO200で撮ってみたもの。とりあえず10分くらい回しっぱなしにしてみたけど、問題は出ませんでした。
で、次にISO800で...。Carl Zeiss Sonnar 50mmだったんですど、ExTele(センサークロップ)が有効になっているので画質的にはイマイチです(センサーノイズが酷い)。なんかカラス的にはこれ以上近づいたらダメっぽい。いや、この距離でもダメだったらしくこの後囲まれてすごく威嚇された。ギリギリ人間としての尊厳は保てた感じだけど...その模様を別のフォトグラファーが撮っていたという衝撃の事実。このブログ見てたら写真ください。
Vimeoにアップした映像は再エンコードされてしまっているので、ProRes変換したものをアップしておきました(リンク先は上のVimeoのビデオのページにあります)。
ExTeleが想像以上に画質悪かったのでISO1600から切り出した静止画(もう色々面倒くさくて...)もアップしておきます。夜で手持ちの撮影だったのでブレちゃってますが、ノイズの乗り具合などは参考になるかと...
ちなみにPtoolをこれから試してみたいという方は、一度Personal-View.com(オフィシャルフォーラム)を読んでおくといいと思います。とにかく手っ取り早く安定したパッチが欲しいという人はPersonal-View.comの「AVCHD: Stable settings」というフォーラムを読んで、ここでユーザーが公開してくれている安定動作確認済みのパッチを使用させてもらうのがいいでしょう。
Personal-View.com - AVCHD: Stable settings
http://www.personal-view.com/talks/discussion/482/
「AVCHD maximum image quality settings and testing」というスレッドが設定を細かく検証し、画質向上のための最適化を目指しているのでより画質を向上させたい人は読んでおく必要があります。AVCHDのパラメータのセオリーなどもここで言及されています。ここで公開されているパッチはメモリカード性能などに左右されますし、被写体によっては正しく動作しなくなったり、カメラ本体での再生ができなくなったりすることもありますので注意。実際に自分のカメラで安定して動作させるためには、色々テストしたり細かく設定を調整する必要があるかと思います。
Personal-View.com - AVCHD maximum image quality settings and testing
http://www.personal-view.com/talks/discussion/699/
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