久しぶりにカメラの話題です。なにがなんでもマイクロフォーサーズで円周魚眼レンズ使いたいという人がどれくらいいるのかわかりませんが、私は使いたかったのです。
IBL用のHDRI撮影用なんですが、普段はVRやIBL用の撮影ができるスチルカメラマンの方にお願いしてたりします。現場では監督や撮影スタッフとの突発的な打ち合わせとか、チャート撮影、グリーンバックの建込確認などなどで結構忙しく、身内でやろうとするとどこかで失敗したり手を抜いてしまったりするんで、専門のスタッフにお願いしたほうが速くて(結構手順が多いので慣れてないと時間かかる)、正確。時には頼んでないところまでオマケで撮っておいてくれたり、丁寧にパノラマに仕上げてきてくれたりするので、その費用は後々の工数を考えると決して高いとは思わないんですが、ロケハンのときにちょっと撮ってテストだけしたいとか、技術的な検証だけしたいなんて時に自分で撮れると嬉しい... というか「やってみたい」。
IBL用のHDRI撮影用なんですが、普段はVRやIBL用の撮影ができるスチルカメラマンの方にお願いしてたりします。現場では監督や撮影スタッフとの突発的な打ち合わせとか、チャート撮影、グリーンバックの建込確認などなどで結構忙しく、身内でやろうとするとどこかで失敗したり手を抜いてしまったりするんで、専門のスタッフにお願いしたほうが速くて(結構手順が多いので慣れてないと時間かかる)、正確。時には頼んでないところまでオマケで撮っておいてくれたり、丁寧にパノラマに仕上げてきてくれたりするので、その費用は後々の工数を考えると決して高いとは思わないんですが、ロケハンのときにちょっと撮ってテストだけしたいとか、技術的な検証だけしたいなんて時に自分で撮れると嬉しい... というか「やってみたい」。
調べてみるとSIGMAの「4.5mm F2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM 」というのがAPS-C用の円周魚眼としてありますが、マイクロフォーサーズ用の円周魚眼は存在していない模様。
シグマ - 4.5mm F2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM
http://www.sigma-photo.co.jp/lens/wide/45_28/
で、このレンズなんですけどイメージサークルが小さく、作例を見る限りどうもAPS-Cのセンサーに対してちんまり映ってる印象があったんです。ひょっとしてこれならマイクロフォーサーズで使えんじゃないの?という期待がありまして、実際にWebを検索してみたところ、そういった記述も見つけられました...
MOPS Werk - LENS TEST SIGMA 4.5MM F2.8 CIRCULAR FISH EYE
http://www.mopswerk.de/lens-test-mft-sigma-4_5mm-f2_8_circ_fisheye/
先のシグマのサイトの説明を見ると「等立体角射影方式」とあります。これがどういったものか気になったので調べてみると、キヤノンのサイトで分かりやすく説明されていました。
CANON CAMERA MUSEUM - EF8-15mm F4L フィッシュアイ
http://web.canon.jp/Camera-muse/tech/report/2010/11/
さらに有限会社フィットという産業用レンズのメーカーのサイトでさらに詳しい解説をしてくれてます(このメーカー知らなかったのですが、一般向けにかなり精度の高そうな魚眼コンバーターやパノラマ用のソフトの開発、GoProのCマウント改造やレンズマウント改造サービスもやってみたいです。うーん実に興味深い会社...)。
有限会社フィット - FI-085/111
http://fit-movingeye.jp/products/optics/consumer_optics/fi_series/fi_02.html
ここにある「等距離射影方式」というのは、レンズ画角を円周の同心円に等ピッチで射影する方式みたいで天体観測などに使われるようです。円周魚眼奥が深いです。
話逸れましたがシグマのレンズの話に戻します。本当にこれMFTで使えんの?という一抹の不安もあったのですが(もしそうならシグマからMFT版出ててもよさそうじゃないですか)、とりあえず買ってから悩むタイプなので買っちゃいました。
今回はニコン版を選択。理由はMetabones製のマウントアダプタで絞りリングが使えたから。MetabonesといえばSpeedBoosterが有名ですが、今回は普通のマウントアダプタです。
GH2に取り付けてみるとこんな感じで、ちゃんとマウントできます。ここは躓くところじゃないんで、当たり前ですけど。GH2は非常にコンパクトなので、レンズがでかく見えます。
実際に撮影してみると、アスペクト比16:9または3:2では天地が蹴られてしまいますが、「4:3」,「1:1」ならちゃんとサークルが入ります。GH2のマルチアスペクトセンサーのおかげか?という疑念もあったので、GX1でも試してみましたが、結果は同じでしたので、おそらく他のMFTカメラでも使えると思います。ただしフォーカスや絞りは制御できませんので、完全なMFレンズになります。
とりあえずこれでひと安心です。ちなみにパノラマ撮影自体は別に円周魚眼が必要というわけでなく、むしろ望遠のほうが高解像度できれいに撮れるらしいのですが、枚数を多くとらないといけないために技術も必要で素人には手を出しにくい感じだったため、魚眼にしたということです。
こうなるとパノラマ撮影用のリグも極力シンプルでコンパクトなものにしたいという欲求が出てきますが、それはまた追々書いてみようと思います。
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