うちに古いCONTAX RTSがあるんです。古いカメラなのですが電子制御を多用して当時としてはかなり突き抜けた設計思想だったらしく未だにファンも多いとか...。しかし今では修理できるところも限られ、使い道もなく棚にしまわれっぱなし。
本体はともかく、このレンズだけでも使えないかと「ヤシカマウントレンズ-マイクロフォーサーズ」を検索。しかしマイナーなマウントのせいか各社かなりお高め。KIPONというメーカーが7,000円代で出していたのでAmazonで注文しようとしたら、視界の隅になにかがよぎった...ような...
本体はともかく、このレンズだけでも使えないかと「ヤシカマウントレンズ-マイクロフォーサーズ」を検索。しかしマイナーなマウントのせいか各社かなりお高め。KIPONというメーカーが7,000円代で出していたのでAmazonで注文しようとしたら、視界の隅になにかがよぎった...ような...
それが「ティルト撮影用コンタックス・ヤシカマウントレンズ-マイクロフォーサーズマウントアダプター」。なんと魅惑的なアイテム!! 普通のアダプタじゃなくてティルト撮影できるアダプタ。お値段はちょっと高め(というか倍近い)ながら、これこそ今必要なアイテムなんじゃない?手持ちのレンズは1本しかないんだけど...いや1本しかないからこそ普通のアダプタ買ってどうすんだよという、全然論理的でない思考の帰結によって...商品到着、そして装着。
KIPONって聞いたことないメーカーだったけど造りは結構しっかりしてます。メーカーサイトを見てみると、上海のメーカーみたい。マウントアダプタと言えば台湾のHawk's Factoryが有名ですけど、KIPONもかなりマイナーなマウントアダプタも作っていて、最近ではRed Scarlet-X用のアダプタなんかも出してるそうです。
(ちなみに上の写真で奥に映ってるのがHawk's FactoryのPLマウントアダプタ)
KIPON
http://www.dl-kipon.com/en/
ボールジョイントのような仕組みでどの方向にも自由にティルトできる仕組みになってます。設計の問題か、フランジバックのスペースの問題か、ティルトできる幅は少なめ。この辺は価格的に機構を複雑化できないというのと、アダプタの物理的な奥行きによる制限ってことなんでしょう。個人的にはマウントアダプタだしもう精度なんかよりケラれようがボケようが思い切り極端なことできた方が楽しいと思うんですが...
そんなこと言いながらも実際に撮ってみると結構面白い。
ティルトレンズは近いものを撮影するときに奥行きによるボケを解消してフォーカスを全体に合わせるためのもの。最近ではミニチュア風で話題になったわけですが、もともとは逆方向にティルトさせて建築なんかのミニチュア模型をミニチュアっぽく見せないために使われていた技法(あと料理とかジュエリーなんかの撮影でもよく使われてるらしい)。蛇腹機構をもつ4x5"カメラなんかだとシフト機能と組み合わせて自在にパースやらDOFをコントロールできたわけですが(6x9の中判でもFUJIFILMあたりが出してたような記憶が...)、35mmのしかもマウントアダプタで実現できるレベルなのでたかが知れてます。私のように面白半分で使うには充分ですけどね。
これは当分の間は何撮っても楽しめそう。うひひ...
以下Amazonリンク。まず今回購入したティルト機構付きのコンタックス-マイクロフォーサーズアダプタがこちら:
ティルト機構なしのバージョンがこちら。ティルト機構付きのものはノーマルポジションのリセット機構とかマーカーとかないので、とにかくきっちり映したいという場合にはこちらがいいかと。
同シリーズでニコンFマウントとかもある。すでにレンズを所有しているのでなければ、中古レンズの選択肢の面でもこっちの方がいいと思う。