4:2:2フッテージで生じるシルエット部分のジャギーを解消するGizmoを公開しました。非常にシンプルなもので恐縮ですが。
特徴
ProRes422などの4:2:2圧縮のかかった素材みられるクロマのズレを補間しジャギーや色ずれを修正します。4:2:2以外の圧縮では画質の向上が見られなかったり、逆に低下していまいますので注意してください。ブラー処理はかけていないので、ディテールなどを維持できる...はずです。Gizmoのインストール方法
ユーザーフォルダにある「.nuke」にgizmoファイルをコピーします。MacOSXでは以下の通りの手順で.nukeフォルダを開きます。(すみません、WindowsのNukeはよくわかりません)
.nukeフォルダは通常不可視ですので、以下の手順で移動してください。Finderから「移動」->「フォルダへ移動...」を選択します。「フォルダの場所を入力:」というプロンプトが表示されるので、ここに「~/.nuke」と入力して「OK」ボタンを押すと、.nukeフォルダが開けます。
メニューへの登録は.nukeフォルダ内のmenu.pyをテキストエディタで開きます。もし存在していない場合はこのGizmoに入ってるadd_menu.pyを「menu.py」という名称に変更してコピーしてください。 既に「menu.py」が存在している場合には、末尾に「menu_tmpl.py」の内容をコピー&ペーストで追記して保存してください。
Nuke再起動後にNodesPaneにアイコンが追加され、DAGのコンテキストからも使用できようになります。
使用方法
readノードに直下に使用します(Transformなどの編集が入ると正しく補正できません)。パラメータなど特にないので、そのまま使用してください。
目立って効果があるのはグリーンバックのエッジ部のジャギーです。その他でも赤い色の周辺に縦方向のノイズが出ている場合にはこれで補正できます。
Keylight適用の比較サンプル。
サンプル用フッテージ: Hollywood Camera Work www.hollywoodcamerawork.us
ダウンロード
nukepediaからダウンロードしてください。
http://www.nukepedia.com/gizmos/gizmos/colour/hs_422chromafix/以前作成したGH2用のプラグインの応用です。某プロジェクトで使いまくったので多分大丈夫。既に使ってる人も、このバージョンでエッジにでちゃう緑のラインが解消されてるので入れ替えてください(ファイル名が変わってるので注意)。
できれば合成ショットには4:2:2なんてもう使わないで欲しいっていうのが本音なんですけどね。
追記: After Effects(Pixel Bender)版リリースしました。→こちらから。
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