前回の記事書いてから「いきなり100万近いソフト持ち出してもなぁ...」と思ったりしたので、フリーのRAW現像ソフトウェアをいくつか試してみました。その中で「Blackmagic Pocket Cinema CameraのCinemaDNGに対応していること」、「HD以上の領域を含めて現像できること」が可能なソフトを2本ほど紹介します。そんなにいっぱい試したわけではないのと、私があまりこの分野のソフトに詳しくないので、他にももっといいソフトはあるかもしれませんが。
RawTherapee
MacとWindowsに対応したRAW現像ソフト。BMPCCのCinemaDNGを現像すると1944x1104と、ちょっと小さいですが、有効領域外も現像してくれます。CinemaDNGの連番ファイルをバッチ処理して、まとめてTIFF 16bitで書き出すことが可能です。UIが見やすくデザインされているので使いやすそうです。RawTherapee
http://rawtherapee.com
RAW PHOTO PROCESSOR
Mac用のソフト。ちょっと硬派なインターフェースですが、ドネーションすることでLightroomとの連携やマルチCPU対応などの追加機能が使用できるようになります。これもバッチ処理して連番のCinemaDNGをTIFF 16bitなどに書き出すことが可能。こちらは1952x1112対応です。RAW PHOTO PROCESSOR
http://www.raw-photo-processor.com/RPP/Overview.html
感想(そんなに使い込んでみたわけではないけど)
どちらもスチル写真用のRAW現像ソフトなので、映像用の厳密なカラーマネージメントには対応していません。例えば現像時のカラーコレクション結果をLUTとして書き出せなかったり、出力形式がTIFF 16bitだとエクステッドレンジに突っ込んでしまったハイライトなどが戻せなかったり...と業務用としては使えなさそうですが、RAW現像ソフトとしてはどちらもかなり作り込まれている印象があるので趣味で使う分には充分使えそうな気がします。FocalPointComputer
[関連記事]
BMPCCのセンサー出力
NukeでCinemaDNG
BMPCCとHyperDeck Shuttle