Nuke 8.0発表

September 21, 2013
やや旧聞ではありますが、The FoundryがIBCでNuke 8.0を発表しました。年末にリリースみたいです。なんか7.0からあまり時間が経ってないので、このタイミングでメジャーバージョンアップというのは、ちょっと驚きました。

The Foundry - NUKE 8.0 is coming
http://www.thefoundry.co.uk/articles/2013/09/13/564/nuke-80-is-coming/


Sneak Peek - NUKE 8.0 from The Foundry on Vimeo.



Dopesheetはかなり使いやすくなりそうです。というか今までがどうにも掴みにくかったんですけど。

直感的なテキストアニメーションが可能なテキストノードが追加されていますけど、こういう作業って編集やAEなどを使った専門の工程に作業お願いしてしまってるので、あんまり出番ないかな...。

カラーホイールがパネル内に統合されたり、新しいMatch Grade機能(NUKEXのみ)、 Pixel Analyser や Scopesといったカラーデータの詳細な解析機能が追加されています。この辺は素直嬉しいです。通常グレーディングシステムなんかを使うとトラッカーやマスク機能もNukeに及ばず何かと歯がゆい思いをするので、できればNukeでやりたいと常々思っていました。これでかなりその希望に近づいた気がしますが、残るはCUDAやディスクキャッシュを使用したプレイバック速度の向上でしょうか。再生しながらリアルタイムでカラコレできればもうDaVinci Resolveとか出番なくなります。Match Grade機能はS3Dや画面のチラツキ(蛍光灯の影響とか)などに

あと3D関連でも機能が追加されていて、スチルから解析するカメラトラッカーとか、UV作成に対応したModel Builderとかプロジェクションマップやマッチムーブの作業がやりやすくなりそうです。私の場合はバレケシも一度3Dで簡易空間作るようなやり方をすることが多くなってきたので期待してます。

あとViewer Captureは、今までは3Dコンプした場合は、2D Viewerに出力するために、一度スキャンラインレンダリングしないといけなかったのですが、これを簡易な表示で高速に表示してくれるようになるようです。2D合成の様子を見ながらプロジェクションマップの位置調整をするといった作業が軽快になるんではないでしょうか。

あと、ちょっと凝ったことするとやたら重くなっていたParticleもキャッシュをディスクに保存できるようになるみたいです。今までちょっと使用を避けてたりしてたので、これで用途が広がるかもしれません。


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