After Effects CS6のキャッシュがすごい

May 26, 2012
Production Premium CS6のアップグレードが5月初旬に届いたのですが、(ブログ更新が途絶えたので想像できる通り)非常に忙しくなってしまい、家に帰ってからブログの更新なんてムリムリ...という状況です。他の仕事もあるし。とりあえずインストールして少しだけ昔のプロジェクトファイルを開いてみたのですが、レイトレーシングとか3Dトラッキングとかどうでもよくなるくらいに、「グローバルパフォーマンスキャッシュ」がいい感じ。

要はこれまでのキャッシュの強化版なんですけど、とにかく一度作ったキャッシュはとことん使い倒すというコンセプトのようで、一度キャッシュを作ったら、なんどでも復活。ことなるコンポ間でもキャッシュを使い回すし、例えば不透明度80%で作られたキャッシュはパラメーターを弄ってて80%->50%->再度80%に戻すといった操作をしたときにシャキッと復活。感想としては作業を続けるほどにキャッシュの効果がじわじわ効いてくる感じ。マルチレイヤーのAfter Effectsではこういうキャッシュの運用は不可能というか現実的でないような気がしてたんだけど...

レンダリングなんかの速度向上というよりもオペレーションの操作感向上に繋がるので、遅いマシンやネットワークドライブ越しの作業では威力絶大。だたしローカルに高速なドライブがあることと充分な容量が必要。とにかくディスクアクセスが要になるのでUSB2.0とかFW800とかぬるいこと言ってないでRAIDとかSSD用意するのがお勧めです。

ただエフェクトのパラメータだとキャッシュ効かなかったりするので過信は禁物だけど、一度使うとこれなしで作業するのが億劫になるくらい。HS_ProxyManagerは完全に無用になると思われます。

とにかく忙しいので今日はこれまで。


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