さよならFCPX

March 11, 2012
題名の通りですが、Mac miniからFCPXをアンインストールしました。FCPXは編集作業には使用していませんでしたが、「せっかく買ったのだから...」という消極的理由であるもののオフラインからのカットの切り出しや、ビデオコンテ、EOSムービーやAVCHDの変換、ラッシュチェック、修正箇所のマーカー付けなど、ちょっと高機能なQuickTimeビューワーとして使用しておりました。

ところが今月に入ったあたりから、ビューワーに何も表示されなくなり、その状態で再生させるとFCPXがフリーズという現象が発生し、とうとうその状態のまま元に戻らなくなってしまいました。プロジェクトファイルや初期設定などは一通り試しました。同じ現象ではないのですが、アップルのサポートのあったトラブルシューティングも試してみました。

Final Cut Pro X:「ウインドウレイアウトを復元中」画面で応答しなくなる、または起動するとグレイのウインドウが表示されることがある
http://support.apple.com/kb/TS4169?viewlocale=ja_JP

結局どれも徒労に終わってしまったわけですが、最近Mac mini自体HDDの調子も悪くいろんなソフトをインストールしっぱなしにしていて気分も悪いので、予備のSSDを使ってOS(SnowLeopard)からクリーンインストールしてみることにしました。しかし同様の現象は直らず。多分私の古いMac mini(2009: 2GHz Core2Duo, メモリ8GB, GeForce 9400)だとスペックがギリギリで、先のFCPXのアップデートで問題が噴出したのかもしれません。よくわからんですけど。

結果「さよならFCPX」となったわけです。代わりにFCSからFCP 7とColorとCompressorをインストール。仕事の編集作業ではまだFCP7を使用しているので、同じ環境にしちゃいました。RAIDもついてないですし、プラグインも入ってないので、仕事の編集には使えませんけど。

FCPXについてはいろいろ思うところもあったのですが、一応習得するためにちょっとした編集(個人的なものとか)をやってみたり、将来的に対応するための準備はしていたんですが、やっぱりFCPXというソフトだと1フレームとかパラメータのほんの僅かな差異を蔑ろにする傾向があるというか...

ソフトの問題ではなく、これはあくまで使う側(つまり私)の問題なのですが、FCPXと向かい合うときに、じゃあここはあと1フレームだけ前倒しにして、ゲインをあと0.3あげて...という細かい試行錯誤が充分にされてないなと思います。ぱっと見のユーザーエクスペリエンス(つまりGUIの華やかな振る舞いなど)は使っていて楽しいと思う反面、そこに気がいってしまい肝心のビューポートに目が行ってなかったんじゃないかなという感じ。

アンインストールして、FCPXを使うことを辞めたことでなんかすっきりしました。
しかしもういい加減買い替えようかと思っていたMac miniですが、SSDになって息吹き返した感じでサクサク動いてます。SuperDriveを取っ払って代わりに750GBのHDDも入れました。これならFCP7で使っていけそうです。


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