Walter Murch、Final Cut Pro Xを語る

October 30, 2011


これはBoston SuperMeet 2011での講演の様子で、Walter Murch氏がFinal Cut Pro Xについて語っています。私としてはWalter Murchが喋ってる最新映像見られるだけで嬉しいわけですが...

IMDb - Walter Murch:Filmographies
http://www.imdb.com/name/nm0004555/maindetails

Walter Murchは大ベテラン(というかエディタとしてはもう伝説に近いですよね)で、早い時期からデジタル編集への移行も積極的に行ない、常にフィルムの編集のために何が必要かを考え続けている人です。FCPがここまで業界でのシェアを延ばしてこれたのは、この人がAvidからFCPに乗り換えたという影響も大きいんじゃないでしょうか。

言葉を選んでますが、結構キツイこと言ってますね(SuperMeetなのにッ!)。

以下ビデオから抜粋して超訳:
(面白そう言葉だけ抜粋してるので、これだけであんまり真に受けないように...ちゃんとビデオ見てね)


"で、「Pro」の部分は何処行っちゃったんだ?"

"いったいAppleで何が起こってるんだ?"

"XMLを付けて欲しいと言った、まるで他の子供と遊ばない問題児みたいだった...これではネットワークで他の人と共有できない。"

"「処理を全部デザインしなおしたんだよ、きっとあなたはこの方が好きだろうから、古いのは開けないよ」って言われた...私は思った「ハァ?」"

"とにかく死ぬほど音声トラックが足りない"

"Appleは(Final Cut)Expressを殺してFCPXに担当させた"

"FCPXは実際のシチュエーションでは使ったことない"

"控えめに期待をしているが、あの夏のできごとがちょっとトラウマになってる..."


最後の"Do they love us? No. They like us, they say they love us."は、ちょっと諦めてる感じですけど、もう他のソフトへの移行を視野に入れてるんでしょうか?!


映画の瞬き―映像編集という仕事
ウォルター・マーチ
フィルムアート社




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