Final Cut Pro X(ローリングシャッター補正編)

June 24, 2011
今週は仕事の素材入れが延期になって時間があるので、Final Cut Pro Xを色々試す時間もあるのですが、たぶん今現在遅れていても締め切りはあまり変わらないので来月はその分忙しくなっちゃうのでしょう...ねぇ。で、今回のは「ローリングシャッター」(いきなりピンポイントな...)。毎回なにかとローリングシャッター系の機能を試しているような気がしなくもありませんが、現在のCMOSセンター主流の撮影素材においては必須ですから検証せずにはいられない感じです。

Final Cut Pro Xにはムービーの読み込み時に「手ぶれ補正」と「ローリングシャッター」の項目があり、手ぶれとCMOSのローリングシャッターによる歪みを補正することができます。せっかくなので、以前After Effects CS5.5のWarp Stabilizerのテストで使用したのと同じショットを使って比較してみました。

補正は読み込み時に行なわなくてもムービーのインスペクタ内の設定を有効にすればいつでも補正できます。今回は結果を確認しながらできるだけローリングシャッターが目立たなくなるようにしていったのですが、結果的に「最高」まで上げてしまいました。「ローリングシャッター」で設定できる項目はAmountの「なし」「低」「中」「高」「最高」の4段階のみで、それ以外の設定項目はありません。

fcpx_screen09.jpg

下がローリングシャッターを極力補正したムービーです。



手前左の植え込みや背景のビルなどを見るとまだ歪みが残ってるのがわかります。撮影条件にもよるでしょうが、これだけ見るとAfter EffectsのWarp Stabilizerに今一つ及ばない感じ。ちなみに補正処理はバックグランドで行なわれ、補正のON/OFFはいつでも切り替えることが可能です。


参考までに以前After EffectsのWarpStabilizerのテストで作成したものを一緒に載せておきます。



ついでに昔作ったThe Foundryのプラグイン「Rolling Shutter」の参考ムービーも載せておきます。




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