スタビライズ自体はMokeyやMocha Proなどで行うことも多いので、別にAfterEffectsにどうしても欲しい機能ってわけでもないのですが、スタビライズした後にいつも問題になるのがローリングシャッターによる歪みです。After Effects CS5.5の新機能Warp Stabilizerはローリングシャッターの歪みを補正する機能もあるみたいなのですが、どれくらい使い勝手のいいものなんでしょうか...実は内心結構期待してるんですけど。
Adobe TVで公開されたビデオ「Adobe & Gareth Edwards」でも非常に自然に補正されているのがわかります。これが使い勝手よさそうなら、これまでAfter EffectsかNukeでプラグイン「TheFoundry Rolling Shutter」を用いていたものが、After Effects単体で(しかも追加プラグインの購入しないで!!)できるようになるわけです。
今現在私が使用しているThe Foundryの「Rolling Shutter」も決して万能ではなく、カメラによって細かく設定を詰めていかないときちんとした補正はできません。で、正直ちょっと高いんですよ...「Rolling Shutter」。ケチケチするわけじゃないんですけど、撮影素材の歪みをとるって、実際の作業以前の問題なわけで、そのためにNukeやAEに追加プラグイン入れてレンダリングしまっくてる状況はあんまり気分のいいものじゃないですし。(ちなみに結構処理は重い)
"Rolling Shutter Ripple The stabilizer automatically removes the rippling associated with stabilized rolling shutter footage. Automatic Reduction is the default. Use Enhanced Reduction if the footage contains larger ripples. To use either method, set the Method to Subspace Warp or Perspective."
(http://help.adobe.com/en_US/aftereffects/cs/using/WS2bacbdf8d487e582-22f2bd5f12da070c78c-7fff.html)
動画は完全にCMOSセンサーになってきてますし、CMOSセンサーのローリングシャッターの歪みは、程度は改善されつつはありますがハードウェアによる抜本的な解決はしばらくは無理そうなので、このようなソフトにお世話にならざるを得ません。いつも面倒なことになるローリングシャッターの問題を解決するための選択肢が増えるのは単純にそれだけでも嬉しいです。
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