MovieProで3K Photo

October 6, 2014
前回の記事で紹介したiPhoneアプリの「MoviePro」ですが、早速アップデートされてiPhone6でFPS設定がクラッシュするバグが直りました。残念ながら60fpsでの3K記録や1080での120fps記録も無理みたいです。

iTunes - MoviePro
https://itunes.apple.com/jp/app/moviepro-video-recorder-pause/id547101144?l=en&mt=8

720pハイスピードや1080/60pではビットレートの変更もできないのでちょっと残念なんですが、24fps以下のフレームレートも設定可能になったのでMovieProを使って3K Photoの検証してみました。

3K Photoというのは、最近PanasonicがGH4などの4Kムービー対応カメラで「4K PHOTO」というのを謳ってるんですが、それのiPhone版ってことで勝手に命名。RED EPICなんかも以前同様のことをアピールしていたので、これ自体あまり新鮮味ありませんが要は4K, 5Kの動画からスチルを切り出して使うということです。

Panasonic - 4K PHOTOがあなたに「ベストショット」をもたらす
http://panasonic.jp/dc/4kphoto/special/

iPhoneの写真は「3264x2448」ピクセルです。MovieProでは「3072x1728」ピクセルの動画が撮影できますので、解像度としてはわずかに及びませんが近い解像度の動画が撮影できるわけです。ビットレートが50Mbpsまで対応しているので、FPSを下げてこのビットレートを極力活かしてやれば、割と高画質なスチルが切り出せるんじゃないかという目論みです。

MovirProには、ムービー撮影中に8メガピクセルフル解像度(iPhone6の場合)でスチルを撮影する機能があるんですが画質がイマイチ(標準のカメラより低め)だったんで、今回は比較の対象から外しました。

まずは24fpsでの比較画像(クリックで拡大)。24fpsだとあまり違いは大きくないように見えます。

movpro3kphoto_24fps.png

次に12fpsでの比較画像(クリックで拡大)。1フレームあたりのデータ量が増える分画質は向上します。ここまで来ると一見して違いがわかるかと。

movpro3kphoto_12fps.png

個人的な印象としては、以前「iPhone6のカメラの画質」でも書いたとおり、iPhone6の写真は、少しノイズ除去やシャープといった処理が強く、ピクセル等倍ではあまり自然なトーンやディテールが出ていない印象だったのですがムービーから切り出したものでは、ディテールやトーンが残っています。その代わり暗部ではノイズが目立ちます。

じゃあ、6fpsならどうだ...と思ったのですが、iPhoneの仕様かMovieProの仕様かわかりませんが、撮影時のfpsがそのままアプリのファインダー画面に反映されちゃうようで、カクカクしてフォーカス合わせるのもひと苦労な状態になってしました。そもそも3K Photoというコンセプトからすると、12fps以下だとあんまり意味ないかと思われますが。

屋外で色々撮りたかったんですが、日曜からあいにくの台風で月曜の朝になっても大雨だったのであきらめました。

この3K Photoは結構使えそうな気がします...が、欠点としては、3Kムービー撮影時には手ぶれ補正が効かなくなるので、コツを掴むまでは手ぶれで失敗しそうな気がします。


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