4KのコンポジティングではGPGPUが決め手かも

August 31, 2013
5月からスーパーバイザーやってる仕事がありまして、それが4Kでコンポジティングしてまして...最終的には2Kにダウンコンバートされるのですが、撮影はRED EPICでそのままの解像度を極力キープしています。一部C300やアーカイブが混ざってたりするので、この限りではありません。また3DCGIは2Kで作ってもらってます。

ACESへの対応は長尺でACESに対応してくれる編集室を抑えることができないのと3DCGIが対応できないという理由で止めましたが、撮影済みデータはプリグレーティングなしでREDCineで16bit floatのOpenEXRに変換して作業しています。

ここから本題なのですが、このコンポジティングが想像以上に壮絶なことになりました。作業中は思ったよりも軽快なのですが、ちょっと手の込んだショットをレンダリングしようとしたらNukeの残りレンダリング時間が「121hours」とか出ちゃってます。もういっそのこと「days」で教えてくれって感じなのですが、こんなレンダリング時間を容認するわけにはいきません。

なんとかしなきゃということで、ノードの整理はもちろんなのすが、そのときに極力CUDAに対応したノードに切り替えました。わかりやすく言えばSapphireを極力使うようにしたのです。あとDefocus系もNuke標準のGPU対応のものに変更しました。

そしたらなんとレンダリング時間が4時間。なんかの間違いかと思ってGPUオフにしてみると...また100時間超え。ちなみにGPUをオンにするとCPUはほとんど使用されませんが、オフだと振り切れそうになるまで使用しています...

なんだかんだで4KだとGPGPUの力を借りないと話にならないかもしれません。コンポジター的にはGPUにコストをかけることを躊躇するかもしれませんが、CPUとGPUへのコスト配分を考え直したほうがいいかもしれません。2KとかHDだとここまで差が開かないんですが、どんな理由でこんなに極端なことになるんでしょう?


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