その後SSDの速度がどう変化したか...

June 3, 2013
以前、MacProにApricorn PCIe Drive Arrayを搭載した話を書きました。このとき使用したSSDドライブがOCZ製でネットで調べてみると、使用していると速度低下が激しく(使用しているコントローラのせい?)あまり評判がよろしくないみたいです。このドライブすでに旧製品なのですが、いったいどれくらい速度が落ちているのか確かめてみました。

ちなみに導入時の記事「Apricorn PCIe Drive Array」は11月ですが、このドライブはそれ以前の「MacProのSSD交換」の時のものを流用しているので、実質1年以上が経過しています。

使い方としてはNukeやAfter Effectsのディスクキャッシュ、プロキシの書き出し先や大きなファイルをRVでプレビューする際の一時保存、FinalCutProの書き出し先などでかなり酷使しています。繁忙期では容量目一杯まで書き込んでいたこともしばしばです。基本的には高速にアクセスするための一時保存なのでファイルを長期間入れっぱなしにすることはあまりありません。

ちなみにディスクがクラッシュしたりファイルが壊れたりするというトラブルはありませんでした。体感的に遅くなったとか、一時的にアクセスできなくなるようなトラブルもないのですが、如何せん使い方がDPXやら非圧縮やProResのQuickTime、OpenEXRというファイルを扱っているのでさすがにヘタってるんじゃないかなと(Nukeのディスクキャッシュへの転送量に関しては「Nukeのディスクキャッシュ」参照)。

ちなみにテスト時には総容量958.85GB中304.14GB使用中という状態でした。

ajasystemtestscreen2013-06.png
Blackmagic Disk Speed Test計測結果

macpciraidarrayblackmagic0_2031-16.png
AJA System Test計測結果(括弧内は前回値)
Write: 689.3(703.8)MB/s ...前回比約98%
Read: 771.3(782.3)MB/s ...前回比約98%

Blackmagic Disk Speed Test計測結果(括弧内は前回値)
Write: 617.6(643.2)MB/s ...前回比約96%
Read: 640.3(715.7)MB/s ...前回比約89%

Blackmagic Disk Speed TestでのReadの結果が低くなってますが、それでも1年以上酷使していた割には想像以上に良好でした。もっと劇的に下がってるのを期待(?)してたんですけど...

このカードを載せているのが2008年のMacProで、Apricorn PCIe Drive Arrayも1.5Gb/sのディスクにしか対応していないので、性能的には頭打ちなのですが、古いMacProでも割と快適に作業できています。

先にも書いたのですがこのSSDは1年以上使用しているので、そろそろ交換しちゃった方がいいかなと思ってますが、最近は全然SSDの動向もわからないのでボチボチ探してみようかと。

ちなみにSonnet Tempo SSD Proは全然速度低下してなかったので、今回の検証には載せませんでした。Apricorn PCIe Drive Arrayはすでに流通在庫のみになっていてお勧めできるものでもないので、今から導入するとすればSonnet Tempo SSD Proの方がいいと思います。


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