MacProのSSD交換

March 12, 2012
CUDA対応プラグインも増えてきて、もうGPGPUなしではやってられない状態になってきました。

私も昨年MacProにGPUを目一杯(とは言ってもMacProなのでQuadro4000x2枚が限界ですけど)積んだ挙げ句PCIバスが足りなくなり、RAIDの外付けを諦めて内蔵HDDでのRAIDにしたわけです。内蔵のOS依存のRAIDでは速度的に不安があるのでIntelのSSDを使用...が、当時SSDがまだ割高で悲しいことに予算の都合で120GBx3が限界でした。

NukeやAfterEffectsなどのプロキシやキャッシュデータの書き込みが主な用途ですが、さすがに360GB(起動ディスクは10000RPMのHDDなのでRAIDで使えるのは3台)ではやりくりが大変で必然的に書き換え頻度もひどくなります。そこで値段も下がってきたのでOCZのSSDに交換することにしました。

OCZというのはカタログスペック的にはかなり高速みたいなのですが、ちょっとマイナーなメーカーで不安もありました。400GBとかチョイスするのはちょっと不安(駄目だったときの経済的なダメージが)だったのでOCZ Agility3 240GBx3で。

交換後のXbenchの結果が以下の通り。(交換前のベンチマークもとっておけばよかったんですが、そのときはそういう発想がなく、記事にしてみようと思ったのが交換後だったので...)

Disk Test 537.28
Sequential 317.43
Uncached Write 580.12 356.19 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 878.59 497.10 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 115.46 33.79 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 927.57 466.19 MB/sec [256K blocks]

Random 1747.75
Uncached Write 1135.58 120.21 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 1571.04 502.95 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 3127.06 22.16 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 2213.71 410.77 MB/sec [256K blocks]

Xbenchは普段使ってなかったんですが、書き込むデータサイズは設定できず、単に4Kと256Kブロックのテスト表示のみだったんでAJA System Testも試してみました。1GBのファイルの時の読み書きスピード。データサイズを大きくするほどレートもあがるようでしたが、とりあえず現実的なところで。128MBのファイルにすると700MB/sちょいまで落ちます。

Screen shot 2012-03-12.png 4K RGB10bit 24FPSには届きませんが、内蔵ドライブ+RAIDコントローラなしとしては結構いい値です。OCZは不安と言いましたがASKさんが国内代理店だったからもっと信用してもよかったのかもしれません。

もうしばらく使用して問題がなさそうならOCZのもっと大容量のものに交換してしまおうと思ってます。

[追記]
MacProに取り付ける際のマウントアダプタ何使ってるか訊かれました。MacProの場合はバックプレーンにスライドで取り付けるのでコネクタの位置がぴったりでないと、本体側のコネクタが壊れちゃうのです。あとディスク底面にネジ穴があることが絶対条件。

私の場合はICYDOCKのマウンタ使ってます(Amazonリンク:CREMAX 2.5インチ to 3.5インチ SATA SSD & HDD Converter 黒 MB882SP-1S-1B)。既に6台分をMacPro2台(2008/2010)に使ってますが問題ありません。

SSDを入れて蓋を閉めると中のSSDがスライドしてコネクタ部分にロックされる仕組みなのでネジやドライバいらず。ただし内部のSSDがコネクタにぴったりはまってなくて認識されなかったことありました。SSD入れてしまえばあとはコネクタ位置も3.5"HDDと同じになるので、普通にMacProに取り付けるだけです。放熱とか気になる人もいるかもしれませんが、7200RPMの2.5"HDD入れても30度くらいで動いてるんで問題ないでしょう。

単に付けるだけならもっと安いものもあるかもしれませんが、これをMacProのマウンタに取り付けた状態でも蓋を開け閉めできるので便利です。


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