Nuke 7

September 9, 2012
IBCに合わせて色々発表がありました。「AtomKraft1.2betaーー!」と喜んだんですが、ライセンスの保守切れてました...Nukeの保守だけ更新して忘れてました。

で、Nuke7の話。各新機能についてはThe Foundryのサイトで紹介されてるので、そっち見てもらうとして...

The Foundry - NUKE 7.0 is coming soon
http://www.thefoundry.co.uk/articles/2012/09/07/410/nuke-70-is-coming-soon/

RAM cacheとかGPUサポートの拡張とか結構手堅くも嬉しいアップグレード。個人的に嬉しいのがAlembicのサポート。つい先日までAlembicをNuke6.3で扱うために3Dの某氏巻き込んで散々検証しまくり、結論として「今はOBJシーケンスで行こう」ということになったりしたのですが、やっぱりAlembicの取り回しのし易さなどは魅力的。その時はNuke6.3とMaya2012だったんで、どちらも正式にはAlembicをサポートしてない状況で問題の切り出しが難しかったってのが原因なんですが、Maya2013とNuke7で解消しそうな気がします。

あとこれまでのZBlurがZDefocusというノードの置き換わり、機能もかなり向上。ZBlurと違って是が非でも(全面ボカすような場合でも)depthチャンネルを要求してくるので注意が必要。旧ZBlurも互換性のために残っています(通常は非表示なので「Other」->「All plugins」->「update」から呼び出す)。

nuke7zblurvszdepth.png
ついでに地味に嬉しい、フォーマットのガイドとセーフエリアの表示機能。

nuke7safetitleformatguide.jpg
あとざっと試してみたところでは、Rotoのパフォーマンスがとんでもなく向上。試してるのはMac mini 2009(Core2Duo)なんですけど、操作にサクサク付いてきます。色がついて見やすくなったり(ちょっとShakeっぽい)、ベジェハンドルの伸びてない状態でマスク作成できたり(Cuspet Bezier/Cuspet Rectangle)便利になっております。

Nuke7はかなり根本的なところに手が入れられているので、現状6.3で動いているプロジェクトに突っ込むのはちと危険だと思われますが、とりあえずアップグレードの価値は十分にありそう。Mac miniじゃGPU関連の速度向上が実感できてないと思われるので、今度MacProでも試してみます。


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