やっとプロジェクトが一段落... AtomKraft v1.1インストールするっ!とおもった矢先にv1.1.1がリリースされました。AtomKraftのロードマップによれば、4月末〜5月に次のメジャーバージョン1.2が予定されており、それまでに週単位でマイナーバージョンのアップデートにより不具合の解消や機能改善が行われるとのこと。
AtomKraft Version 1.1.1
http://atomkraft.hk/nuke/full
ただしフリー版では1.1.1は適用されず、次のフリー版のバージョンアップは1.2までありません。
AtomKraft Version 1.1.1
http://atomkraft.hk/nuke/full
ただしフリー版では1.1.1は適用されず、次のフリー版のバージョンアップは1.2までありません。
今回のアップデートで 「rgb_unshadowed」と「reflection_vector」 AOV出力のチャンネルが追加。「rgb_unshadowed」はBeautyチャンネルからコンタクトシャドウを除外したもの、「reflection_vector」はリフレクションのベクターマップです。
私は最近やっとアップグレードしたので、1.1も含めて新機能満載でUIのデザインも一部変更になっていたりパラメータ追加されていたりするので、まだ不慣れな状態。1.1からMacでは標準のインストーラーでインストールされるようになったみたいですが、設定ファイルは引き継がれないらしくライセンスサーバーの設定は自分で修正しないといけない模様。AtomRenderノードのオプションからライセンスサーバーのアドレスを指定することもできますが、これだと設定は保存されないみたいです。
今まで私がAtomKraftをプロジェクトで使用してきたのは、AtomKraftと言っても、3Delightのスペキャラーやシャドウ、モーションブラーの品質目当てという状況で、リライティングの一部に限定されてました。3Delightのシェーダーを使って積極的に質感などを追いかけたことはありませんが、このようなリライティング時でも、通常のコンポジティング作業からすると尋常でない時間がかかっていて、作業工程のかなり早い段階でライティングなど決定し、マルチレイヤーのOpenEXRですべてのAOV(別に全部必要だったわけじゃないんですけど、イチイチ選択するのも面倒だったので全部出してました)をプリレンダリングしておくといった使い方してました。
1.1でレンダリングの速度向上に関するいくつかのアップデートがありましたが、それでもレンダサーバーなど使用せずローカルの8コアや12コアのレンダリングではかなりの時間を要します。
プロジェクトが一段落したのでAtomKraftを実作業で使う機会も減ってしまうかもしれません。しかし、これで3Dへのリライティングの可能性がかなり拓けた気もするので、今度はNukeが標準でサポートしているPRManの画質や速度が気になって来ました。機会があればPRManもNukeに導入してみようかと思います。ただProServer+保守だとAtomKraftよりかなり高くついちゃうんですよね...
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