Final Cut Pro X
http://www.apple.com/final-cut-pro/
Final Cut Pro - Apple
https://itunes.apple.com/us/app/final-cut-pro/id424389933?mt=12
Final Cut Pro Xとうとうリリースされました。私は寝ていたので、実際にリリースされた瞬間のFacebook界隈の阿鼻叫喚...じゃなくてお祭り騒ぎには立ち会っていないのですが、明けて各Blogやニュースサイトでは新機能や変更点について情報がかなり出てました。なんかこういうときに「Appleのビジョンとは...」とか遥か上空から論じちゃう人がいるので、ちょっと話がややこしくなりますが、実際にLionとかiOSとかAppleのビジョンとか抜きにして、
「今ここにインストールされたFinal Cut Pro Xって明日(というとちょっと大げさですが、ごく近い将来という意味で)からFinal Cut Proの後継として使えるの?」
...というのが私の興味の中心です。とりあえず今回はダウンロード&インストール中に書いていますので、「インストール待ち編」ということでインストール前にFCPが失ったものを下調べして、いざ慌てないように予習しておこうと思います。あくまで個人の主観に基づいてのことなので、人によってはもっと違うところに重要な変更があるかもしれません。
「マルチカム編集がなくなった」
まあ、新機能とかでなんとかなんじゃないか?という感じですが、本当にそれに該当するような機能もないなら使っていた人は痛いんじゃないでしょうかね?私はあまり使ってなかったのでそれほど心配してません。
「EDL/XMLがサポートされない」
まさに正気を失ったかのような仕様変更。DPXからのカット切り出しに使ってた私としてはEDLが出せないFCPは既に半分の役割を失ってしまった感じです。
「デッキコントロール、デッキへの書き出しメニューなどがなくなった」
デッキコントロールはさておき、モニターへの信号出力までないのはキツい。AJAが速攻で対応したみたいですが、やっぱり外部への映像出力は標準機能で押さえておいてほしかったです。
「旧バージョンのプロジェクトファイルの互換性がない」
これもなんかなぁという印象。EDLもXMLもプロジェクトファイルも駄目じゃ、もう旧ファイルを引き継ぐ方法がないですね。エディタにとっては古いプロジェクトファイルは(使うか使わないかは別にして)自分のアーカイブとして資産みたいなものだと思うんですが...。特に前の編集データを更新するようなCMやPVの編集作業だったらもうアウトですね。ソフトの新バージョンが出て時には更新が予想されるデータは最新バージョンに変換しておくのが常ですが、FCPXではそれができません。もちろん旧バージョンでやればいいという意見もあるんですが、たぶんそのころにはMacOSXが旧FCSをサポートしてないというオチになると予想。手動で再現する?ご冗談を...笑(それならEDLやXMLを受け付けてくれる他のソフトにもっていくほうがましです)
「ファイルの保存ができない」
できないというより一度作成したプロジェクトは随時自動保存されるので、ユーザーが能動的に保存するという行為ができなくなりました。自動保存はありがたいのですが、テイク違いでバージョンをわけて保存したいときには不便です。
「コーデックは後からダウンロード」
最初にインストールしてもいくつかのコーデックはインストールされません。追加でダウンロードする必要があります。
ざっと下調べしてみたらこんな感じです。まるでネガティブキャンペーンのように列挙しましたが、あくまでインストールしてから慌てないためのものですので、悪しからず。FinalCutPro.jpにもっと詳細なファーストインプレッション載ってます。
FinalCutPro.jp「FCPX(v10.0):初期段階で確認したこと」
http://finalcutpro.jp/component/content/article/163-functiontopics/492-fcpxfastreview.html
[関連記事]
GenArtsから新プラグイン「Sapphire Edge」
Final Cut Pro X(プラグイン編)
Final Cut Pro X(起動編)