NAB2012で盛り上がってます。まず「Smoke 2013」から。詳しい機能は各所で報じられてますので、ここで同じ情報を書くのは控えますが、NAB初日に飛び込んだ大ニュース。大幅な値下げとともにインターフェース刷新。そしてついにBatch機能にあたる「ConnectFX」(正確にはBatch機能の一部)搭載。ちなみに従来の Smoke for Macというラインナップが、今回「Smoke 2013」という名称になり、従来のLinux版「Smoke Advance」は終了し、Flame Premiumに組み込まれて「Flame Premium Timeline」となりました。Smokeを冠するソフトウェアは事実上Mac専用になります。
Autodesk Smoke
http://usa.autodesk.com/smoke-for-mac/
Autodesk Japan - オートデスク、NAB2012 でデザインを刷新した映像編集ソフトウェア Autodesk Smoke の最新バージョン 2013 を発表
http://www.autodesk.co.jp/adsk/servlet/item?siteID=1169823&id=19162333
前述の通り個々の機能などは書きませんが、ざっと気になった部分を書いてみます。
ConnectFXは待ち望んだBatch機能。Smokeは基本的にはEditソフトなのでコンポジット機能やエフェクト機能はFlameに劣ります。(というかSmoke以上にFlame2013もかなりの新機能&機能強化でデモ見入ってしまいました...決してNABのデモにBlackbirdが使われてたからという理由じゃなく)。従来のようにEditに対してプリ/ポストという流れではなく一本化されてます。これがいいのか悪いのか現時点では判断しようもありません。
UIのリニューアルについては、私はSmokeを(講習会以外で)ほとんどオペレートしたことはなくGUIの変更はむしろ歓迎ムードだったりするのですが、今まで使用してきたユーザーにはちょっと不評っぽい。Flameもそうですが、最近UIのデザインがコロコロ変わって付いていくのが大変。
あとデモではMedia Hub化を推してきてました。Smoke導入するであろう中小スタジオなどで、素材の入口と出口にSmokeを据えて素材の管理から(Flameなどでの)作業進行状況のプレビュー、納品物の管理、アーカイブ化までという流れ。最近の流れとしてはThe FoundryのHIEROなんかがまさにここをターゲットにしてる製品ですが、機能(というか守備範囲)と価格で考えれば「中小ならやっぱSmokeかな」という感じがします。
Smoke導入にあたってちょっと引っかかるのがプラグイン関連。IFFS向けのSparksプラグインは各社から(高価ながら)リリースされているのですが、実はSmoke for Mac向けのものはかなり限られていて(知る限りSapphireくらい?!)、Flameなどとの連携作業を考える場合、FlameにインストールされているプラグインのSmoke版があるとは限りません。導入の際にはちょっとこの辺の事情を調べた方がよさそう(今回の大幅な価格改定でSmoke 2013発売までに各社Smoke向けのプラグインをリリースするかもしれません)。
Autodesk Smoke 2013 Pre-Release Trial(v2)
Autodesk Smoke 2013 Pre-Release
Maya 2011 Compositeを使ってみる
Composite Pixel Expressions