題名の通りですが、BMDに買収されてMac版(将来的にはLinux版も)がリリースされたFusion 8ですが、少しずつですが使いはじめました。
MacでFusion8のbeta2を使用してみたところ、まだ不安定で、GUIが更新されなくなったり、いきなり落ちてしまったりで、Windowsでも試してみたんですがいくらかマシであるものの、やっぱりちょっと重い処理を繰り返してると不安定になってきます。Fusion 7では安定していたので、仕方なくWindows 7にFusion 7でやってます。
MacでFusion8のbeta2を使用してみたところ、まだ不安定で、GUIが更新されなくなったり、いきなり落ちてしまったりで、Windowsでも試してみたんですがいくらかマシであるものの、やっぱりちょっと重い処理を繰り返してると不安定になってきます。Fusion 7では安定していたので、仕方なくWindows 7にFusion 7でやってます。
使い心地は?
使い始めたというのは単に習得し始めたというだけで、仕事で使うレベルには到底達してないわけですけど。なんというか、Flame系ともShake-Nuke系とも違う独特の設計思想で、「私はなんでこんな簡単ことのやり方がわからんのか...」と思う事もないわけじゃないですが...ファイルの読み込みや計算速度に関しては、ちょっと重いかなと感じることもありますが、これは不慣れなせいもあるかも知れません。あとFusionは、ネットワーク上のマシンで分散してバックグランドレンダリングするので、複雑な合成作業での処理速度は結構向上するんじゃないかと期待してます。
GUI関連なんですけど、デザインに関しては慣れ不慣れの問題が大きいとは思うのですが、それにしてもプロパティなどの文字読みにくいです。スペースに余裕なくて誤クリックしやすいのと、ちょっと不慣れな機能を使おうとしたときに、そのプロパティやボタン探すのがなんかすごく疲れる。
Mac版のFusion 8だといくらか良くなってます。Windows版でも8の場合はボタン類がフラットでFusion 7の場合はボタンにちょと前に流行った立体的な影がついちゃってるので凄く見づらいです。この問題はFusion 8で確実に改善されてるので今後のBMDのGUIデザインに期待。
左がFusion 8(Mac版)で、右がFusion 7(Windows版)。基本的には大きく変わってないですけど、比較してみるとかなりすっきりして見やすくなってます。
OCIOにネイティブで対応
OpenColorIOにもネイティブで対応してます。DaVinciとの連携が期待できるので、将来のバージョンではカラーマネージメントで強さ発揮するんじゃないでしょうか。Fusion 8ではまだそれほどDaVinci Resolveとの連携が強化されたという印象ではありませんでしたけど、DaVinci Resoleveは統合編集環境への色気を見せているので、Fusionのコンフォームやタイムライン管理としてDaVinciが使えればそりゃ強そうです。仕事で使う場合は有償版
習得の段階なので今回は無償のFusion使ってますが、無償版の場合はUHDまでしか対応していません。UHDあれば充分では?と思うかもしれませんが、Davinciと違ってFusionは合成用のアプリケーションなので、ちょっと習得用に使ったけでもUHDではお話にならない感じです。合成の場合のフッテージは、撮影されたものだけでなく、写真などのスチル素材やPhotoshopなどで作成されたマットペイントなども使用するので、解像度制限があるとキツい。今回無償版の制限は頭でわかっていても、ついついUHD以上の4K素材やスチル素材をロードしようとして、アラート出しちゃったりしてました。他にもOFlowや、ネットワークレンダリング、OFXプラグインなど、仕事では必須になりそうな機能が無償版では制限されてるので、これはもう有償版のFusion STUDIO買えってことですね。
買おうか、どうしようか...
Fusion 7 STUDIOが121,800円ですね。Fusion 8 STUDIOも恐らくは同じ値段になると思います。eyeon時代から考えると大幅な値下げ。しかもBlackmagic Designの場合、Devinci Resolve見ても、ソフトウェア自体にはアップグレード料金や保守料金がほとんどかからない。機能的な部分でちょっと調べてみた(単に機能表を見比べてみただけですけど)、Fusion 7 STUDIOはSmokeのCFXや廉価版のNukeくらいの位置づけですね。FlareやNukeXと比べるとできないことも多いです。廉価版のNukeが50万、次年度以降保守料金が15万/年くらいなので1年分の保守料金より安い。Smokeは編集ソフトなのでちゃんと比較できませんけど、こちらもサブスクリプション契約なので年間25万くらい。
追加レンダー専用のライセンスも無償なので、その辺考慮するとかなりリーズナブル。正直Nukeを追加で入れるとなると、かなりしんどい話ですけど、Fusion STUDIOなら割とすんなり予算化できます。
コンポジターの場合は、納品する成果物は大抵「画」なので、どのソフトを使おうがあんまり関係なかったりします(特定のソフトでやってくださいという仕事がないわけじゃないですけど)。逆にうちからフリーランスの人に仕事をお願いする場合、Nukeでやってくださいというのは結構ハードル高いんです。うちみたいな零細が、一緒に仕事する人を「何のソフトが使えるから」って理由で選んで行くとほんと先細るんです。そういう意味で、今までAEしか入れてなかったフリーの人がFusionとか使い始めてくれると嬉しいなと思います。内心もうAEでOCIOとかカラーマネージメントとか疲れちゃって...
ブラックマジックデザイン