フリーランスの確定申告についての雑感

January 19, 2014
先日Facebookで告知を目にしたのですが、Kojiさんが「クリエイターのための自営学! "フリーランスは個人事業主" 青色申告のススメ」なるセミナーを開催するようです。

クリエイターのための自営学! "フリーランスは個人事業主" 青色申告のススメ
http://atnd.org/event/E0023202

フリーランスといっても「正社員にはなれないからフリーランス契約で...」なんて軽い気持ちでやってる人にこそお勧めのセミナーですけど、そういう人はこういうのに興味を示さないか気後れして避けるような気もします。

で、ちょっとフリーランスの確定申告のことについて考えたりしたので、自分の考えをつらつら書いてみます。私自身はフリーランスだった時期を経て会社を設立しているので、現在はフリーランスという立場とはちょっと違うのですが。別にこの考えを押し付けるつもりもありませんので、その辺はご了承の上、単なる駄文として読んでください。


私としては、会社の見積もりや請求、売掛金の回収までは自分でやりますが、申告書とか決算書(法人はすごく面倒)書けません。ですのでフリーランス時代から税理士の先生に顧問になってもらってます。

はっきり言えばフリーランスの人も確定申告を自分でやるなんて時間の無駄だと思ってます。私は税理士さんにお願いするのがお勧してるんですが、こういうと「そうは言ってもお金がかかる...」って言う人が多いんです。税理士さんの宣伝をするつもりはないんですが、それは基本的な考え方が間違ってます。

まずフリーランスは個人事業主でありミニマムな営利団体です。フリーの人は普段確定申告のために領収書とか集めていると思うんですけど、そういう経費なんです。経費は税金を控除してもらうためだけでなくて「見積もりに反映される筈の金額」なんです。税理士さんにお願いしているフリーの人は、他のフリーの人が申告書書いたりそれを提出したりするのに使う時間を使って業務を行なったり、休んだり、スキルアップに使ったりしているんです。そういう意味で「たとえできるとしてもやらない」という選択が他のフリーの人との差別化に繋がる... かも...、繋がらないか...

申告書や決算書の作成を出来る人もいるとは思いますが、殊この業界に関しては「出来ると思ってる人ほど危ない」という気もします。本当に普段からお金のことを考えて仕事をしている人たち(ここでは税務署の職員や税理士のこと)のお金に対するスキルを甘く見ない方がいいという意味です。それって映画を見て「これくらいなら俺でも作れる」と言ってしまうアマチュアの人と一緒ですよね。そもそもそんなことができるなら、自ずと別の道に進んでるわけですし。私としては税理士の助けなしでフリーになる(税務署と渡り合う)なんて、ウィルスソフトなしでインターネット使うようなものだと思うんですよね...まぁ最終的にはこの辺のリスクも含めてフリーランスは全部自己責任なんですけど。

税理士さんの本当の出番は「税務調査」に当たっちゃった時だったりするわけですが、そういう生々しい話は今回はなしで、特に結論めいたことも言えないまま終わりしようと思います。