「The Walking Dead」とゾンビ実用書

July 13, 2011
TVシリーズとしては恐らく初の本格的ゾンビもの「The Walking Dead」がすごいというのでBlu-rayを買ってみた。日本でもCSで放映されてるようなので、そのうち日本版のBlu-rayも出るかもしれませんが、海外ドラマはどういうわけかDVDのみなんていうことになったりするので待たずに購入。

「ゾンビものはとりあえず観る」という行動原理の私ですが、第一回はとにかくすごい。VFXはもちろんですが色んな意味ですごく映像に趣向が凝らしてあります。お約束の家族がゾンビとか、同僚がゾンビとかいるわけですが、これまでの色んなゾンビ映画のオマージュもあってなかなか楽しめます。病院で目が覚めたら誰もいないという冒頭のシチュエーションは「28日後」だと思うんですが、その前の会話との絡みですごくいい演出に。

さっきからゾンビ、ゾンビ言ってますが、本作品では「ゾンビ」って単語は出てきません。ひょっとすると権利関係か何かかもしれませんが、そういえば「ショーン・オブ・ザ・デッド」でも「ゾ○○って単語使うな!」って言ってましたな。ちなみに「ショーン・オブ・ザ・デッド」ってゾンビ後の人間との共存プランを具体的に描けた数少ない作品のうちのひとつだと思います(コメディですけど)。



なんかFacebookで原作がすごくいいと勧められたので、原作もボチボチ読み始めました。原作はすごく進んでて今から読むのは結構大変なんですけど...



あと話題のゾンビ小説「World War Z」も購入。こちらは映画化も決定していて日本語版も出てます。買っただけで、まだ読んでないですが読むのが楽しみな一冊。

WORLD WAR Z
WORLD WAR Z
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マックス・ブルックス
文藝春秋


英語版ですがMax Brooks著の「The Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Dead」がなかなか面白くてお勧めです。人間の立場からゾンビの生態や防御策について書かれた本です。いざという時のための備えあれば憂いなしです。



一緒にお勧めされたこちらも買ってしまった。もう少し実用的なサバイバル集。こちらは全然読んでないですけど、ちょっと失敗だったかな...

Zompoc: How to Survive a Zombie Apocalypse
Michael G. Thomas Nick S. Thomas
Swordworks


あとタイトルに惹かれて買っちゃったのがコレ。ゾンビの正しい飼い方...なんでこんなもんまで買ってんだかなぁ。まだ読んでない。



ここまで買えばあとはAmazon.comのトップページにゾンビに関連する書籍が出てくる、出てくる... いったいどれだけのゾンビに関する実用書があるのか...アメリカにおける神話とは「スター・ウォーズ」じゃなくて実は生ける屍体じゃないのかと思えるほど。さすがに上記の本買ったあたりで「やばい、これは底なし沼だ」と感じAmazonから一時退却。Kindle版で買っちゃったので全部合わせても25ドルくらい...円高の影響もあってかなりお買い得でした。さすがにこんな本が自分の書棚にズラーと並んでたら嫌ですから、Kindleっていうのはいいですよ。以下買ってませんが紹介だけ...






まだまだ出てくるんですけど、アメリカでは「ゾンビ対策本」が1つのジャンルとして確立しつつあるような気がします。欧州の動向も気になりますが、日本でも少ないながら出てる模様。



あと「ゾンビ映画大事典」は著者の心意気に打たれて発売直後に購入しました。ちょっと今となっては内容が古くなってしまい、この本の発売後にゾンビ表現はおおきな変革を迎えているわけですが...



関係ないのですが、某ゲームみたいにゾンビ化した人間がなぜか質量保存の法則を無視して巨大化したりするのは個人的には駄目です。あれはゾンビの本質的な恐怖を無視しちゃってます。ゾンビの生理的な恐怖っていうのはやっぱり人体が欠損していく恐怖に通じるものがあると思うんで、体調5mとかあり得ません。むしろ首だけのゾンビに噛み付かれる方が怖い。昔は「走る」ってのにもちょっと抵抗があったんですが、最近はなくなりました。ちなみに「The Walking Dead」のゾンビは走りません(やっと本題に戻った)。


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