AEが64bit対応になって...

October 9, 2010
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After Effects CS5から64bit対応になり、4GB制限がなくなりRAMプレビューができるとか、大きさフッテージを展開できるとか、私としてもかなり喜ばしいことなのですが...しばらく使ってみると、AEの占有するメモリ量が半端なく、HD(1080 16bit flaot/32bpc)でしばらく使用するとAfterEffectsが使用するメモリは19GBにまでなっていました。もちろん環境設定で使用メモリの制限やディスクキャッシュの設定はできますが...何食ったらそんなにでかくなのかわかりません。

ちょっとこれは食い過ぎでは、と思って試しにNukeとAEで同じフッテージを使用してプレビューをかけて、使用メモリを比較してみました。


使用したフッテージは5秒の4KのR3Dファイル。これをAEとNukeで起動直後に読み込み、1/4解像度でプレビューをかけた結果がこれ;

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なんでこうなるの?っていう位の差に。ちなみに読み込んだR3Dファイル自体は156MB。AEはプロジェクトで32bpcに、Nukeもそれに合わせて環境設定でViewerをfloat(32bit)してあります。AEは起動時に読み込むプラグインも多いので、起動直後のメモリ使用量を比較してみるとAE164.2MB、Nuke 84MB。

AECS5は64bit化することで、レンダリング速度やオペレーション時の動作もかなり軽快になっていて、一度使うとCS4以下に戻りたくないと思えるくらいなのですが、これはちょっとメモリ食い過ぎじゃないでしょうかね。これでPremiereと連携とかするとなるとどうなっちゃうんでしょう。Premiereは持ってないから私には検証しようもないですが...
32bit頃は、ハードウェアが進化して16、32GBといった32bitアプリケーションの使用上限を上回るメモリを搭載できるようになったので、アプリケーションが使用できずにいるメモリがもったいなく感じていたのですが、こうなると昔の32bitハード側のメモリ不足時代に戻った感じ。(512MBのメモリで動かしてた頃とかね)

AEはできれば64bit化を期にメモリ使用の効率化とか、根本的な部分の改良もして欲しかった。例えばプロキシとか。Adobe的には64bit化でプロキシなんか不要って感じなんでしょうかね。(関係ないけどShakeのプロキシはよかったな)