January 2011

PtoolのWiki

January 30, 2011
Panasonic GH1などのファームウェア改造ツール「Ptool」のWikiがオープンしています。まだパスワードで保護されているページも多いのですが、今後Ptoolの情報はここに蓄積されていくのではないかと期待。DVXUsersのフォーラムではお世辞にも読み易い、わかり易いとは言えなかったので、Wikiなどできちんと編集されてまとめられていくと助かります。


ProEXR

January 29, 2011
先日の記事「AfterEffectsでOpenEXR」ですが、やはりAfterEffectsの標準機能では解決しないようです。解決にはサードパーティのプラグインfnord softwareProEXRプラグインを使うというのが一番の近道のようです。もともと標準のOpenEXR用プラグインもここのフリープラグインが採用されているので、標準といっても差支えないのでしょうが、ProEXRは有償で95ドル。15日間の試用期間があったので、試してみました。



AfterEffectsでOpenEXR

January 26, 2011
今回は先日の記事「NukeのLenscareの話」の最後でちょっと触れたことを検証してみました。要はOpenEXRにBounding Boxが設定されていた場合、AfterEffectsではそれを正しく認識できるかということです。まず簡単に結論を言ってしまうと、BoundingBoxが設定されているとAfterEffectsではうまく認識されませんでした。これといった解決策もわからないままでしたが、とりあえず検証した結果だけ書いておこうと思います。



NukeのLenscareの話

January 23, 2011
私は個人的にでデフォーカス系はAfterEffectsでもNukeでもFrischluft Lenscareがお気に入りなのですが、NukeでLenscareを使う際に「FL Depth Of Field」で時折相談されるトラブルがあるのでメモ程度に残しておきます。

問題になるのはDepthの設定です。Lenscareには「FL Out Of Focus」と「FL Depth Of Field」という二つのプラグインがあり、「FL Depth Of Field」ではDepthマップによるフォーカスの調整が可能です。DepthマップはRLAフォーマットやOpenEXRで使用可能な被写界深度用のチャンネルです。Nukeの場合はNukeの3Dコンポジットから生成することも可能ですし、グラデーションで作成してしまうことも可能ですが、今回はOpenEXRのDepthを用いることを前提にします。



After Effects スクリプティングメモ」更新しました。同様の記事をblogの方にもエントリーしておきます。なんでこんなことではまっちゃうのか、自分でも嫌になりますが。でも案外、人から頂いたスクリプトもグローバル変数関連がちゃんと処理されてなかったりするので、結構これではまる人多いんじゃないかなと思ってます。「AE再起動すると治った(あるいは動かなくなった)」ってのは大抵これの問題。

ブログにまで書いて恥さらす必要があるのかはわかりませんが...



HS_ProxyManager 0.7.2

January 17, 2011
バグフィックス版のHS_ProxyManag 0.7.2をリリースしました。

Windows版AfterEffectsで、既存のプロキシを再レンダリングしようとしたときにフォルダとファイルが削除できずエラーになる問題を修正しました。

この修正にともなって、プロキシを再作成する際に、選択したアイテムにプロキシが既に適用されている場合は、一旦それを解除します。レンダリング開始後に復帰した画面ではプロキシが解除されていることに注意してください。レンダリング後に解像度選択ボタン([1/1]など)を押せばプロキシが再設定されます。


アップデートを行なう場合はレンダリング設定を再度インストールする必要はありません。jsxbinファイルのみ差し替えてください。

宜しくお願いします。


[関連記事]
HS_ProxyManager 0.7.1(初めてインストールする方はこちらをお読みください)


もう何年待ったんでしょうか...TEENAGE ENGINEERINGのテープインターフェースのポケットシンセOP-1。ところが先日やっと予約開始のメールが届いたんです。値段が$799でちょっと悩んだんですが、それでも意を決してリロードしたら一瞬で干上がってSold Outに。欲しいものっていうのは、中々手に入らないものですな。

下がテープデモ。この他にもteenageengineeringのアカウントに色々デモがYouTubeにアップされてます。


で、こちらが発売前のOP-1が登場して話題になったSwedish House Mafia - One (Your Name)のミュージックビデオ。





JavaScript: The Good Parts

January 13, 2011
JavaScriptTheGoodParts.jpeg
先日本屋に立ち寄ったときにちょっと『JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス』を手に取ってパラパラ立ち読みしたら面白くて椅子に座って読み始め(ジュンク堂だった)、止まらなくなったのでそのままレジに行って買ってしまいました。

ちょっと前からこの本がいいという評判は聞いていたのですが、手にとって観る機会もなく、たぶんWeb向けの応用集とかそういう類いの内容だと思っていたのですが、読んでみたら全然違った。

読者ターゲットは『他の言語、特にCやC++などを使用経験がありJavaScriptでハマってしまって「なんでこうなるの!」と叫んだことのある人』向けです。半分冗談ですが、半分は本気。例えば私がはまった罠としては、変数のスコープが処理の外にもはみ出すというもの。こういった事象に対しての注意事項や回避策などが書かれてます。逆に他のプログラム言語も使用したことがなく、JavaScriptで初めてプログラミングを始める人にはまったく役に立たない感じの書籍。

著者の厳格なポリシーに基づいて書かれているために、かなり極端な例もないわけではありませんが、コードの行数が2000行を超えたあたりからこの書籍の存在価値があがると思います...根拠はないですけど。特に巻末の付録「ひどいパーツ」と「悪いパーツ」は面白かった。180ページ弱の薄い本ですが、内容は非常に濃くてじっくり頭から読んで行きたい感じの書籍です。


JavaScript: The Good Parts ―「良いパーツ」によるベストプラクティス
Douglas Crockford
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HS_ProxyManagerのバグレポートです。
この情報はhoronig様より頂きました。ありがとうございます。

問題点: 既存のプロキシを再レンダリングしようとしたときにフォルダとファイルが削除できずエラーになる。この現象はすべてのWindows版AfterEffectsで発生する可能性があります。

原因はWindowsではAfterEffectsで使用中のプロキシファイルが削除できないというのが原因です。この原因を回避するために、既にプロキシを使用しているアイテムに対してプロキシ画像を再レンダリングする場合には、「Make Proxy」ボタンを押す前に「Main」ボタンを押してプロキシを解除してください。
次のマイナーバージョンアップでこの問題を修正する予定です。

この情報はhttp://sites.google.com/site/hsproxymanager/todoでもご覧いただけます。

宜しくお願いいたします。

[関連記事] HS_ProxyManager 0.7.1



HS_ProxyManager 0.7.1

January 12, 2011
これまでクローズドテストしていましたが、HS_ProxyManagerのテスト版を一般公開しました。クローズドテストに参加いただいた方々ありがとうございました。
残念ながら現状考えられる全てのOS、AfterEffectsのバージョンの組み合わせでテストできたわけではないので、諸々問題も起こるかと思いますが、もし宜しければ使ってみてバグや問題点、使用感などお聞かせ願えればと思います。

以下にインストール方法と使用方法を簡単に書いておきます。



YouTubeにアップされたムービー(TheGurdian)。TedによるCES2011でのRED Scarlet紹介。なによりあのサイズのバッグから取り出すインパクトはすごい。モーションピクチャカメラとしてRED OneやEPICのジュニア版という製品ポジションはARRIflex 416を思わせる感じ。

ソニーやパナソニックもプロフェッショナル向けのカメラであれば、AVCHDとかMPEG4ベースの記録ではなくてできるだけロスレスに近い状態で高画質に映像を記録するっていう方向に向かって欲しいですけど...いくらセンサーサイズがでかくてPLマウント対応でも1080で4:2:0記録とかじゃ買う気になれないです。




CES開幕間近ですが、Vimeoに「Red Scarlet 2/3" Fixed Camera Coming To CES 2011」がアップされています。(カメラ越しなのでよくわかりませんが、心なしかローリングシャッターのスキューが目立つ気が...)

Red Scarlet 2/3" Fixed Camera Coming To CES 2011 - preview video w/ Ted Schilowitz from Tonaci Tran on Vimeo.

ちなみにこのビデオはiPhone4で撮影されたとのこと。



今朝最新ベータ0.6.1をテスターさん向けに配布させていただいたのですが、早速バグが出ています。

Windows版のAfterEffectsで使用する際に、古いプロキシーを上書きしようとすると、古いデータが削除されないというもの。同じ形式であれば強制的に上書きされるので問題ないのですが、例えばDPXで作成したプロキシをPSDで保存しようとすると、別個のファイルになってしまい、後のプロキシ切り替え時に不具合が発生します。

原因はsystemコマンドでファイル(というかこの場合はフォルダごと)削除しようとすると、パスが通らずに削除できないというもの。コード的には問題なさそうなのですが、なぜか削除できません。ちなみにコードが吐き出した削除コマンドをウィンドウズのプロンプトで実行すると削除できるんです。というわけで近いうちにバグフィックス版の0.6.2リリース予定です。

ちなみに今回のテストからAfterEffects CS3およびCS4を正式にサポートしております。テスト参加者はユルユルと募集中ですので、希望される方は右のメニュー上部にあるGMailアイコンからご連絡ください。AfterEffects 7あるいはそれ以下のバージョンは現状サポート予定なしです。CS3 Mac版、CS5 Windows版のテスターさん大歓迎。今後いくつかの機能追加をして来週にはパブリックベータにしたいです。(バージョン0.8.0以降はパブリックテストにする予定)


postproductionworkflowcover.jpg年末に「ポストプロダクションワークフロー -Fix It In Post日本語版-」(ボーンデジタル刊)がAmazonより到着。題名の通り「Fix It In Post」の邦訳版です。ポスプロでのワークフローを説明し、何がどのように修正・加工できるかを説明したものです。

映像制作におけるVFX関連の説明ではなく撮影されたフィルムをどのように修正するか、カラコレやグレイン除去などの手法やフィルム/テレビでの映像信号の特性などに多くの説明が割かれています。特定のアプリケーションに依存した説明はほとんどないので、これで何かソフトの使い方をおぼえるといった類いの書籍ではありません。起こりうる問題に対してどのようなアプローチで解決するかということがテーマごとに述べられています。


HS_ProxyManagerがAfterEffects CS3+WindowsXPへの対応作業がとりあえず終了。AEのバージョンによって微妙にメソッドの返り値がちがってたりするのでちょっと面倒でしたが、とりあえず一通り動作する状態になりました。懸念されていた日本語ファイル名と日本語コンポジション名もの文字コード変換もちゃんと動いてるみたいです。以前作成したスクリプトからもってきた関数そのまま使用してるんで、当たり前ですが。Windowsの場合は、日本語の文字コードがシステムで使ってる文字コードとターミナルで使ってる文字コードとAfterEffectsで使ってる文字コードがあるので、ちょっと面倒。Windows7やVistaがこのへんどうなってるのかは不明。

hsproxymanager_wincs3_1.jpg




あまり休日中は捗ってませんが、現時点で判明しているバグをちまちまとフィックス中です。
あと、今困ってるのがFolderObj.remove()が動いてくれないこと。なぜかフォルダを削除してくれない。フォルダに何か入ってると駄目なのかな?! 最悪システムコールしてrm -rfしちゃおうかと思ってますが、またOS依存の分岐が発生するので、できればあんまりシステムのコマンド使いたくないんです...

追記:ちゃんとマニュアル読んだらremove()前にフォルダ空にしろって書いてありました。

残念ながら日本語環境のAfterEffectsのテスターさんがいないので、日本語のコンポジションなどでの検証は後回し。

  • アイテムの種類によってプロキシのFPSが異なってしまうバグを修正。
  • アイテムの種類によってレンダキューに正しく登録されずレンダリングが開始されないバグを修正。
  • デフォルトのレンダキューの出力先が「指定されていません」となっているとき(今までのレンダリング出力先が削除された場合など)に発生する「大」問題を解決。
  • アルファモード(もしプロキシファイルにアルファチャンネルがある場合)、アルファモードの切り替えを可能に。

上記の修正はMacOSX + AfterEffects CS5環境のテスターさん宛に2-3日中に配布予定。あと、CS3対応の検証を開始しました。CS4では動いてる...と思う。自分では検証していないけど。


引き続きテスト参加希望者募集中です。



2011年の初エントリーです。本年も宜しくお願いします。

で、一発目は、先日のエントリー「Canon EOS 550D(Kiss X4)の4K対応ファームが登場?!」の続報です。(先日のエントリーで真偽不明みたいか書き方をしましたが、どうやら本気だったっぽいです)

[追記]見事に新年悪ふざけでした。Rick Astleyに諭されるとは意外でしたが...! YouTubeのコメント欄がロックされてしまいましたが、550D, 5Dの画像処理チップでは4Kは処理できない旨が書かれてました。怪情報載せちゃってすみませんでした。